タイトルは
『ギロンと探偵の12ヵ月その9 北京の探偵』ザ・スズナリ 9/27・28
公演は大体1時間から1時間半なので巧くやれば昼と夜二つの公演、一日で3公演観られるかも。Hula-hooper は下北リバティかあ。続けていけるな。イデビアン・クルー、ペタポ、力の加減、新宿の3公演から昼間は選べるな。
チケット確保。
KAKUTA は売り切れとったよう。いつも当日券でぎりぎりなのについ人気があるのを忘れてしまう。
_ 仕事帰りに関内へ。友人と待ち合わせ、串亭でご飯を食べながら大阪の高校球界事情などを話す。んで映画。関内アカデミーから改装後はハジメテなのだ。レイトショーは¥1200ということで今後は重宝しそう。
いやあ、素晴らしい。人間の敵は人間的なクライマックスのスピード感とB級度、緊張感があるのにどこか牧歌的な映像でなにより珠玉のブリティッシュサウンド。ダニー・ボイル監督作ではいちばんの好みかも。
下北に行って『男子はだまってなさいよ!』に当日券チャレンジするけれど、売り切れでしょぼん...プラモ屋やヴィレッジなどいつもの店に行って暇を潰したり、『ファウスト』やBRUTUSを読む。渋谷に行き、BOOK1STで買った『日曜日たち』吉田修一 講談社 山下書店で買った『輝夜姫』22巻 清水玲子 花とゆめコミックス をいつものクロスタワーで読む。タワレコに行き、MERENGUE/少女プラシーボ を購入。GOING UNDER GROUND の松本さんが寄せている通り切な系の痛みが気持ち良い。
新譜発売以来、ずっと聴きこんで楽しみにしてきました。極上のステージ。脱力感たっぷり、冒頭「大人サンバ」に始まり、新譜から、自分自身の風景や物語で体感してきた様々な景色が一望できるような素晴らしいバラードの数々を聴かせてくれる。ユニコーンのカバーなんかもあったりして、やっぱ同年代だよねえ、と感じたりする。ライブから生まれたアルバム未収録の曲「宝物のかたち」も素晴らしい。cruyff in the bedroomのドラマー・宮川剛さんの演奏するパンデイロ(タンバリン)とのコンビネーションは最高。妙な娘さんとオモロイおっさんの掛け合いといった感もあるけれどね。ラストの曲では、盟友小林建樹クンがピアノに加わり「東京の空」。アンコールでは「電球」や新曲など。みんなで「交差点の置き手紙」合唱も。ラストの曲「木のうた」はすっごい名曲。感動!どんどん曲出すべきだよ。
_ 10月の440ライブも行こうっと。チケットは明日発売だし。小林建樹とのツアー『風と花とダンス』も決定。大阪・名古屋・福岡かあ。
_ 松崎ナオちゃんから直々にステッカーをいただき、楽しく帰る。
過去のパンクなアナーキストと現在の負け組アナーキスト引きずった楽しさと敗北感、青春エンタとしてシンプルでわかりやすく、適度に面白かった。音楽ではレディオヘッド、マニック・ストリート・プリーチャーズが効果的。クサイケド。
_ さて、ナイロン100℃の秋公演の優先チケット葉書が来たぞオ。仕事中サボって取れるかなあ。
KAKUTAは良いなあ。KAKUTAはすごいなあ。芝居ってやっぱり良いなあ。
ここ一年は関西の劇団を褒めることが多いし好みの劇団も多いのが事実だけれど、関東の劇団でも信頼度が高い外れのない劇団がある。そのひとつがKAKUTAだ。横浜から生まれたこの劇団は、小劇場のいちばん良質の部分を感じさせてくれる雰囲気と空間を生み出してくれる。今回の芝居はあるアパートを舞台にした2作品を交互にやる趣向。今日見たものは、プラチナペーパーズとの合同公演の第二弾にして新作として主宰の桑原裕子さんが書き下ろしたもの。演出は堤泰之。舞台は72年のあるぼろアパート。世間は同棲ブームにわいていたり、学生運動の名残も若干あるような感じ。小説を書いたり引きこもったりしているアパートの住人の男のもとに酒屋の跡継ぎの男と彼女が遊びに来たり、後輩が火事に焼け出されたりして一緒に住んだりすることになる。隣の部屋では、大家さんの遠縁の女の子が上京してきたり、その腐れ縁の友人が押しかけてきたりする。同じ階のほかの部屋では、ある姉妹が男を引き入れて商売に励んでいたりする。お互いに分かっちゃっているんだよね、的な女たちの微妙な関係やその感情の吐き出し方のディフォルメ化が桑原さんらしく実に良い。この辺の感覚は角田光代さんの描く作品世界と近いものを感じるな。何時の時代にもある生きるうえでの遣る瀬無さの間の表現、芝居のテンポを換えるドタバタ感もまた良し。役者では、真っ直ぐで熱い後輩ハルオ役の佐藤滋のこの時代らしい男の馬鹿な一本木ぶりはさすがの演技だし。遊び人の楽しさと倦怠と適当さを演じた酒屋のノラ役のバビイも桃唱309の役者ということで実力ありを示している。青年団の役者さんやKAKUTAの川本裕之、矢島淳子、桑原さんの存在感も文句なし。体験したことがない時代、でもでも懐かしく見てきたような時代と空気。小劇場の良い芝居、そのものを久しぶりに感じさせてくれた。
30年後舞台の旧作『青春ポーズ』の再演も何とか機会を作ってみよう。
_ 土屋さんへの注文は、もっと染谷景子を暴走させろ!ッてことぐらいかな。前ふりをもっとレベルアップさせるにはそれしかない。
ついに維新派初体験。パンフを事前に買って観劇前に世界観を掴む。欧州が生み出す舞踏カンパニー的な日本が生み出した、舞踏とも芝居ともつかない独自のカンパニー形式の集団と感じた。正直、天野天街以外にこんな才能がいたのか、といった慨嘆もある。少年王者館の時空間、座標軸の揺らぎから、多層宇宙が表出してくる飛ぶ時間、繰り返される時を描くものとはまた違い悠久なる時と、人の生と時代、精霊のざわめき、人の生きるうえでの喧騒と音楽、そして月の道がひとつの壮大な流れとして描き出されている。
壮大な44のセットが絶え間なく入れ替わり集落、地下水道、満州の町並みなどが姿を現し、人や精霊が独特のリズムで言葉を刻み、群舞となり眩暈とトランスを生み出す。
読み解けない部分も数多いが、素晴らしかった。ただ、やはりこの維新派は野外でレイブ形式で見て祭りとして飲み食いの喧騒のあと、月や星や風とともにトランスしていってはじめてカタルシスを得られるのかも知れない。
_ 夜は友人連中と上野毛の『吉華』で中華を食べる。まあ、次第点。自由が丘で飲み。
_ ああ、待ったよ。18年。仲田が大エースになると信じたときもあった。八木なら4番を10年続けてくれてHR王を取ってくれると信じた時もあった。大野が福本を超えると思った時もあった。佐々木がFDHから来た時は伝説が生まれると思った。フィルダーは3年はいてくれると思い込んでいた。パチョレックは横浜時代の方が好きだった。きりがないけれど、ありがとう。ありがとう。万歳!優勝だ!
音楽を失ったサバイバーたる運命を背負った少年トウタ。舞踏で波をつくる少女ヒツジコ。ふたりがサバイブする東京。神話的な運命を背負った二人を主人公にそえながらも感情は波立てず、血肉を湧き出させる東京という肉体をマッピングし、トレースしていく形式でその神話としての都市形態の全貌を暴きだしていく。その中心は神楽坂であり、西荻窪である。移民、鴉、感染、地下、映画、犬、ガールズが神話を奏でるリズムとなり、黙示録となる。
_ 今週も仕事をソッコー片付けて下北へ。えんぺでも評判いいせいか、前の桟敷席にぎりぎり滑り込む。
KAKUTAは良いなあ。KAKUTAはすごいなあ。芝居ってやっぱり良いなあ。
今度の舞台は取り壊し間近のアパート。学生生活をボランティア活動で過ごした夏雄は、明日には故郷の宮崎に帰って旅館を継ぐつもりだった。同じアパートに住む友人の千秋と引越しに片づけをしているところに、同じくアパートに住む後輩のトオルを訪ねてきた真紀、心中をしようと無人アパートを探しているカップル、千秋をストーキングする駅前の花屋さん、トオルの現在の彼女が現れたりして起こる騒動を描く。
巧い!再演だけあって、笑いの要素の間とキャラクターの設定と役者のブレが全くない。友情、三角関係、失恋、妙な闖入者、畜生!と叫びたくなる感情、など青い青すぎる物語を彩る要素が堪らなく愛しい。
役者では、千秋役の成清正紀が男の冷たさと暖かさを非常に巧く色気たっぷりに演じていて感服。真紀役のペテカンの四條久美子も女のプライドで闘ってやる的な強さと可愛さのある女の子を演じていて好印象。それにしても、bird's-eye viewの近藤美月、彼女のいっちゃったマイペースぶりぶり女の子は、小劇場界のひとつのキャラとして根付きそうだ。最近、すっかりとファンになってしまった。来年は彼女の作・演出で公演を夏にやるみたい。期待しよう。
_ 今回の駅前劇場を2週間近く借り切って2作品日替わり公演は、非常に素晴らしかった。これは今年の収穫だと思う。観ていない人はあと2日間。是非、観て欲しい。芝居ってやっぱり良いものだから。
元大人計画の武沢宏が主宰、作・演出を兼ねる劇団。松尾チルドレン言われても良い、歓迎っていっとった。松尾チルドレン系芝居は久しぶり。やっぱ雰囲気が似ちゃうのよね。話はいたってシンプル。元ミュージシャンの山田の日々は、いかにでかいウンコを出すかというもの。同居人のスズコに働け、馬鹿。といわれながらもどーしようもない日々を送っている。彼が毎日見る昼ドラ(天才作曲家と天才外科医が出る)と彼の世界が交錯し・・・というもの。ウーン、話自体も悪くはないし、キャラのいっちゃった感で笑いを取れるのも、意味のないエロの入れ方、その痛さを熟知している感もあり、それも良い。でも、なんか中途半端な印象が。狂気も笑いも抑えすぎ的な。山田を演じたはえぎわのノゾエ君は実に良い、やっぱり彼は役者としてのほうが買える。
多層的な世界の宇宙を存分に味わう。発見!な展覧会だね。今日は裏作品が隠してあるのを探せ!ッてことで探してみたけれど、3分の一くらいしか分からんかった。
元猫ニャーの小村裕次郎の二人芝居の企画ユニットの第一弾はナイロン100℃の村岡希美を迎えて。舞台は彼氏が来るので部屋を片付けている女の元に借金している金融ローンの社員が取り立てに来て、攻防が始まる、というもの。
ウーン、小村さんはナンセンス系の芝居の多数キャストのなかでの一キャストとしての笑いを取る力はあるけれど、まだまっとうな日常系コメディーのメインを張って芝居を引っ張る力はないというのが正直なところ。村岡さんのメリハリある演技と比べるとチョット・・・ね。二人芝居の日常コメディをやりたいという狙いは悪くないと思うので、今後も勉強して欲しい。
_ 今日は、出かけるつもりはなかったのだけれど、仕事の用事で渋谷へ行く。済ましたあとは、クロスタワーでずっと楽しみしていた今年の最高傑作漫画を読む。そのあとは映画。
軍事法廷サスペンスに雪崩れ込むか?と思わせといて、この落ち。結構面白かった。往年のA・J・クィネルがやりそうなネタだった。
_ 表紙が会田誠だよう。思わず買っちまう。『N・Aの扉』以来だから4年ぶりくらいかなあ。テッド・チャン評判良いんで。一番好きなSF作家のグレッグ・ベアとデヴィッド・ブリン御大ふたりの推薦も魅力的。『きみはペット』嵌まった…
団長菊川朝子と梅澤和美、浅木政枝、女の子3人のユニット。作は、故林広志、ナイロン100℃の大山鎬則、菊川朝子。演出は劇団新エマニエル夫人の坪内志郎。今回のGESTは望月志津子。
微妙にコント臭が漂いながらGirl popの可愛らしさと女のカッコワルサを女性ユニットらしい表現方法で微妙なリアル感で演じている。やはり故林広志の作品が一番面白かったかな。役者では望月志津子さんが好みだ。あの声と存在感は使いたくなるよね。五反田団でも見たっけ?次回公演がすごい!
6人いる作の名前にヨーロッパ企画の上田誠の名があるよ。体験出演には後藤飛鳥も!13人の女の子のコントオムニバスということで楽しみだ。
ズズナリが中国茶館風に客席と舞台の区別がなくフリースペース化している。ボクは茶器食器を売っているすぐ横の席に座る。柳澤明子さん、ホントに類を絶する個性だよな。トリマはとにかく体験してみて、としか言えない特殊な劇団だ。次回公演は、
ギロンと探偵の12ヵ月その11『ブルキノがいるのは六階』11/9(日) 大塚・JAM HOUSE 日曜は厳しい。
_ スネオヘアーのチケットが無事捌けた。良かった良かった。今週は聴きこんでいこっと。