スニーカー文庫が次世代3作品と銘打って出していく新シリーズの1作品。なかなかの実力派だ。時代は強大な魔法力を持つ魔王を滅ぼした英雄たちの子孫が支配する教会連合という国の集合体が力を持ち、魔法使いを弾圧している500年後の世界(飛行機や銃器あり)。コテコテの魔王の後継者となってしまった平凡な少年が魔王の座を狙っていた魔法使いの爺さんを師匠として4魔将(狼と猫と鷲と死体群の肉玉)を従えて人助け?というのがおおよその物語。主人公の二重生活、憧れの女の子の存在と彼女の変化、魔物たちをシチュエーション的にでっちあげて人助けをさせる、近代における魔物たちの存在?力?など、いい意味でのファンタジーの軽身と面白みが詰まった作品。
_ 金曜の夜は久々に飲みに参加。下北沢の沖縄料理屋『うない』に行く。ラフテイやミヌダルはかなりいける。泡盛の種類は極端に少ない店なので飲みには向かないが食事には良い店だ。
_ 『エンジェルエンジェルエンジェル』条件付けで起こるかもしれない天使と悪魔の境界線。『アヒルと鴨のコインロッカー』寓意をこの著者の変換作業で物語自体に拡散させてしまった。相互の物語補完、途中参加の中途半端さの構成もエヴァーグリーンな作風に良く合っている。the indigoを聴きながら読むのが良いかも。『アリソン』Ⅲ はOPがええ!とかなり驚かされる。なにか落ちでこのOPを裏切って欲しいものだ。男の子が鈍感で女の子がヤキモキするというのが最近では新鮮だったりする。
_ AGAPE store/しかたがない穴 紀伊国屋サザンシアター
_ 舞台はガルガル国。新種の生物・植物が生息していると思われる穴を調査するための居住・研究施設。居住空間はロビーAとロビー2の二つの六角形の空間を六つの部屋(六角形)がかこむというもの。部屋同士は鍵なしのドアが繋がっており行き来が可能。新種の生物を研究しに来た調査団の面々は何故か医者・ライター・カメラマン・通訳で、ひとりだけの肝心の調査員はガルガル人でヘリのロープから墜落して意識不明という設定。実に倉持裕らしい。内容は彼らの職業特色から来るパラノイアの伝染現象にヨーロッパ企画の上田さんが好みそうなある仕掛けを施したもの。倉持演出だとおそらくパラノイアの奇矯さへの転換が唐突に行われると予測できるがG2演出だとフェイズごとにぶつ切りといった感がある。役者では、キッチュはさすが、会話の話法が際立っているし、存在感も◎。小林高鹿は少々おとなしめ、いつものパワーがない。
_ 公演後はDVD収録用の特典の撮影。倉持裕と役者を交えてのトーク。ペンギンプルのおふたりは貫禄負けかおとなしめ。やはりキッチュの語り口が面白く。松永さんのキャラも面白い。土曜の昼公演のシリアスな場面で携帯の着信音(オースティン・パワーズ)が響いたところ、役者たちがどこかで聴いたなあ?と思っていたら実はこの舞台の演出のG2が犯人だった。とくだりには爆笑。演出家が自分の舞台で携帯鳴らすって前代未聞だよなあ。
_ 倉持さんにしては物足りないが、おまけも含めて楽しみました。
今年は「ストレイテイナー」「フジファブリック」と良いバンドのアルバムが聴けて満足している。春は毎年indigoを聴いていれば文句ないので特に新譜は買う必要がないのだが、今月はくるり新譜、VINEのシングル集が出るんだよね。
Under the blue sky
あの日僕らが描いた夢から
覚めないように
止まらないように
Under the blue sky
輝きながら歩いて行こうよ
終わらない旅は続く
UNDER THE BLUE SKY/the Indigo
_ アノ頃を想いだすような空だ。
_ 瀬川サンの新作はもちろん買い。この語り口で妖怪たあね。 『Hyper hybrid organization』はさっそく読了。いよいよ実戦編へ。組織のパワーバランスが描かれてきて、人が揃って来た感じである。良いシリーズだ。くるりはなんかようわからんが良いものを聴いたという気になってしまう。不思議やね。
_ 帰り道。同い年くらいの花屋のお兄さんが中学生におじちゃん呼ばわりされていた。おじちゃんかあ…
_ 疲労や寝不足が等価交換の原則で風邪となって、木曜から調子が悪く定時で帰る。金曜も残業なしで。風邪と風邪薬を錬成して睡眠をとる週末。現在は食べ物とか飲み物をお腹で錬成して…シクシク…
_ 5月は久しぶりに小劇場を駆け巡る日々になりそう。
_ 昨日は病気明けの体を軽くジムでほぐすくらいでおとなしく過ごす。朝はゆったりと起き、そのあとは目黒へ。DELI系CAFEに入ったのだがえらい体育界系で寛げない。たまにこういう系統のお店があるけれど、いったいどういったコンセプトなのでしょう?目黒通りのお店をぶらぶらして、CLASKA 1Fカフェへ。たんぽぽコーヒーを飲みながら、『妖怪新紀行』瀬川ことび 、Casaなどを読む。
_ 珍しいキノコ舞踏団/FLOWER PICKING CLASKA 1Fカフェ・2Fギャラリースペース
少女性を花に変換してその咲き誇りをコードとし、横スクロールのキャッシュを刻んでいく。その花は映画の舞台セットの気品あるものだったり、ワイルドフラワーだったり、日常に寄り添うものだったりする。客を反対側のスペースに移動させたあと、映像ダンス、新人のソロ、観客を交えての踊り(踊らニャソンソン)。その位置でこそ観られるものを、という感じの公演だったので一回きりでは物足りないのも確かだが、POPなパフォーミングアーツの最高峰として位置づけられるのも確か。
この思考もまた霧散してわたしの心を支配することはない。まだ輪郭をもつ季節でないから…
_ この予定の入れっぷり。我ながら、あまりの成長のなさに…大物芝居は新感線しか取れなかった。えんぺでいいのが流れてたら突発的に行くかも。ダンスは黒沢美香の連日の公演で1日取りたい。他はずっといって観たかった枇杷系まで無さそうだ。小劇場はすっかりと毎度おなじみの面々ばかり。初物系では桃園会、今度こそ。
_ 小林賢太郎プロデュースは若干チケットが余っているみたいです。悩む。電視游戲科学舘は関西で一番観たい劇団。ジャブジャブはシアターグリーンが無くなったので関東でやるのかどうか不安です。
今年も会社内でプロ野球優勝チーム予想を開催。巨人だけは日本一の条件でセ・パから一球団ずつを選ぶ。去年勝利したボクはセが阪神、パがロッテで。西武が森、カブレラ離脱、近鉄が吉岡離脱など混戦模様が増してパが本当に楽しみ。セでは横浜が意外と面白い。河野の伸びで古木、多村とポジション争いが激化。多村はヤ岩村くらいの素質がありそうなのでレギュラーを張って欲しいが。打順的に金城の使いどころが難しいので、両方使うこともあるだろう。守備下手な鈴木尚典を内野にコンバートにするのが一番いいと思うのだけれど、ポジションがないか。石井琢朗は今年が本当の正念場、吉村が使いたいのでショート内川、セカンド村田と去年の布陣もあり。2番タイプが微妙にいないんだよね。尚典を2番で試すらしいね。うーん。金城も下位打線では?だし。
投手陣は先発陣が壊滅的。齊藤隆が故障中。若田部出遅れ、吉見、門倉がぱっとしない。マレンが最終テスト駄目だったら…。三浦、吉川、あと新外国人、あとうーん…。救援陣はやっぱりギャラード-佐々木のラインが心強い。岡田監督が言っているように今の野球は7・8回が重要なので、そこにギャラードが置けるのが良い。怪我明けということがあっても佐々木レベルでは問題ないだろうし。川村が中継ぎに回るのも心強い。問題は左。個人的に期待しているのは稲嶺、加藤かな。稲嶺は化ける可能性アリ。セの球団はどこも投手陣、特に先発陣が不安なので、救世主がひとりふたり出ることでかなり順位に変動が出るのでは。
_ 『お薦めライトノベル・ミステリ10作品』を参考にして幾つか購入。成田良悟は入っていないのね?この著者はすごい。途轍もない才能。今度まとめて感想かこう。異様にDVD-BOXが欲しい病にかかったので『前略おふくろ様』か『エンジェリックレイヤー』か迷った挙句、観損ねていた『ソウルテイカー』を。三枝夕夏はDVD待っていたのよ。『スクールランブル』は云うことなし。素晴らしい。『BECK』は震える…すごすぎる。エヴァ漫画はこっぱずかしくて良い。音生活はまだくるりが飽きていないけれど買ってしまった。今年はホワイトシャツが欲しい。イーズィー・バイ・ゼニアなんか良いかも。
_ 黒田洋介さんの日記によると『GUNGRAVE』の後番組『MADLAX(マドラックス)』も全編脚本だとか。楽しみだ。
_ 新規の事業が立ち上がったのです。本格的なプロモーションは来月からなのですが、なんだか気が抜けました。個人的に話している方は、注文くれ〜or紹介してクレイ。今後は趣味も含めて建築・インテリア・ファッション関係でも面白いことができればと考えています。
_ 仕事がらみでハルウララをチェック。外の営業からも問い合わせがあるのでした。やっぱり…な結果でした。
_ 気が抜けたとか書いた途端、デザイン面の上司から重大な話が。かなり動揺する。先を考えて胃が痛くなる。ついでに言うと、雨・通夜・雨・雨だと気分も滅入る。そんな時は現実逃避だ。これ観たいな、読みたいなと空想に耽るべし。
_ なかでも、『ほえる犬』が大変好みだったボン・ジュノ監督の『殺人の追憶』は観てみたい。
_ 週末は仕事やらんで、本読むぞ。AHEADシリーズ 読み始めます。『灼眼のシャナ』すっかりと気に入ってしまった。古橋秀之買うの久しぶり。『おおきく振りかぶって』はスッゴクすきなんだよね。こういう野球をやりたかった。あとは、『ガンダムさん』を待つのみ。BON-BON BLANCOは、ボクが購読している幾つかの音系サイトでなんか好きな方が多いので聴いてみたけれど、コレが結構良い。ユニット系アイドル?もレベル高いんだね。
_ 先週から復帰した競馬は、収支+3万くらい。今週はどうでしょう。高松宮記念は、ギャラントアローが内枠に入ったので、この馬軸で3連複。流すのは前に付けるテンシノキセキ、シーイズトウショウ。差しではウインクリューガー。追い込みでワンダフルデイズ、デュランダルのへんかな。毎日杯も要注意です。シェルゲーム、キングカメハメハの内容もだけど、惨敗した馬の内容も。後のトライアルの波乱はこのレースの内容がかなり影響があるんです。
舞台は、自殺サイトで知り合った3人が理想の自殺を話し合うことから始まる。患者を死なせてしまった過去を持ち、その患者(高橋一生)が自分にしか見えない形で現れてしまうカウンセラー(辺見えみり)、ゲイであることを隠して生きてきた男(大高洋夫)、妄想癖をもち、記憶が保てず自分の言葉が他人を傷つけてしまうと思い込んでしまう男(北村有起哉)。寓話的な自浄作用と、現実の精神的病のスラップスティックな面の融合が巧い作品。大高さんの個人技が目立つ(さすが名優)が、辺見えみりも声の通りが素晴らしく、静止的な場面での上半身の使い方の不自然さなどが目立つが、それを吹き飛ばす健気さが現れて好感。北村有起哉もこんな役が出来るのかと少々見直した(同じ感じの役が多いので)。劇中劇の『泣いた赤おに』の分かりやすすぎさや、機能し完結した物語が実質カウンセラーのものだけだったりする欠陥もあるが、今回は物語る力学よりも、人間性と言葉の癒しに傾いたものを感じ、悪くないものをみた、佳作だなといった想いを胸に劇場をあとに出来た。
_ 週末は、床屋-アローズ-無印-ヨドバシと廻り、ホワイトシャツやオレンジカット、Yシャツ、ネクタイ、ビジネススーツ、美容用品とフレッシャーズ的な買い物をする。WINS、ジムも廻ったので非常に疲労する。
_ 今月は成田良悟を読んだことに尽きる。噂どおりスッゲエ作家だ。ドミノ倒し的なパズラーセンスと善悪も包括しうるヒューマン的な本質をキャラと言葉で顕せる。稀有な人だ。芝居にしたらカッコイイものが出来るだろうな。劇団☆世界一団なんかはこういう題材とノリで突っ走ればいいのになあ。『灼眼のシャナ』シリーズは少年漫画の理想形のひとつ的なお約束と面白さに満ちている。