_ 相変わらず、だるくていっぱいいっぱいな状況。ジムで思いっきり体を動かして汗をかくのが今はいちばんの快楽かも。久しぶりにWINSに寄り、渋谷に行きチョコッと読書して、『茄子 アンダルシアの夏』渋谷東急 を見る。クロスタワーは意外と穴場的なエアポケットで人がそこそこしかいないのでいいよね。映画は原作の良さにロードレースの面白さも加わりとてもよい出来。ラスト500mの描写はすごいっす。めったに逢わない学生時代の友人と桜丘のメキシコ料理屋でテキーラ、タコスなど飲み食いする。そのあとは、近くのCAFEBERで軽く一杯。心地よい夏の夜だった。
_ エースの2作品、いやほんとすごいなあ。アニメ化っていったい?宇仁田サンの作品、やっぱ可愛い。骨ぬきっすよ。最近は少年マガジン系のストレートな作品がなんかツボ。坂本真綾、彼女観るためにレミゼ行くぜ!ってほどのあれではないけれど、やっぱずっと聴いていきたい人だな。『ラーゼフォン』が観たくなる。『機動戦士ガンダムSEED』、普通のアクションシューティングだった。エヴァは…語りつくせないほど思い入れがあるので正直買うのが怖くてBOXは見送ってしまったけれど、またちょっとずつ見ていこうかなと思い直した。
_ 今日は仕事で当初観る予定の芝居はやばいかもと思っていたが、拍子抜けするくらい早く終わった。んでもって、嵐の中三鷹へと向かう。ドーモ、暇を潰せそうにないので、吉祥寺まで戻ってブラブラと買い物をする。
田舎町のBERを舞台に、訪れる人々のほの暗い狂気を燻りだしていく作品。役者陣好演!!!20人強の登場人物がそれぞれ違和感がなく見られるのは、KERAの配役の妙とやはり小劇場界の雄の実力だろう。なかでも町田カナさんが意外なほど(物語序盤は)ボケ役を演じていて新たな面を発見。野間口さん、親族代表のコントの実力からしていい役者かも、と思っていたが予想以上の好演。小村裕次郎さんも人に話を聞いてもらえないチンピラ役を巧みに演じていた。好きな役者と見てみたい実力派の役者がこれだけ見られる芝居はまずないから、ホント満足。あとは、KERAがモーチョット短くする努力をしてくれれば、ねえ。
_ 一緒に観た方たちは、他の集団と合流して飲み会へ。ボクはおとなしく帰宅する。三鷹で10:00からはちょっとキツイ。
_ 今月は順調。『イリヤの空、UFOの夜』読んでかなり遣る瀬無くなる・・・デモ、原初の物語のもつ残酷さと希望がいっぱい詰まった、たまらない夏のSF、ボーイ・ミーツ・ア・ガールだった。『マルドゥック・スクランブル The Second Combustion—燃焼』沖方丁 ハヤカワ文庫JA これも素晴らしい!!!絶賛。ここ何年かのSF作品でも最高峰の一作とも言えるのでは。一作目の相棒ハードボイルドから、【楽園】の描写に始まる世界観の魅せ方と、キャラの熟成度の高まりがシンクロしていって、美学の恍惚と個々人の闘いの真意が汲み取れていく過程が実に魅力的だ。完結編も早く読まねば。『陰摩羅鬼の瑕』京極にはACEOFBASEというのがボクの定番で今日もBGMはこれ。前回でこれから?だったのだが、『姑獲鳥の夏』に帰る作品となっている。面白いんだけれど、今回は仕掛けが少々ものたりない…
_ 職場ではレイアウト変更があり、やっと営業からチョット距離が置けて本来の仕事に集中できるようになった。これからは、新規の仕事の立ち上げと撮影技術の勉強などやることが増える一方と予想されるけど、あの頃よりかは自信がある。
結局、旅行は9・10月の連休にチョコッと関西に行くことにして例年通り東京で飲んだくれる、もとい芝居と映画三昧な日々にすることにする。とりあえず、芝居が3本と映画を4本観る予定。
無人島での漁師の男とマドンナ演じる金持ち夫人の立場の入れ替えなど、とっても古典的な原始的な野性的な恋愛もの。序盤の引き攣った人物描写とカメラワークがなかったらガイ・リッチー監督作とはとても思わんだろうなあ。マドンナ老けたなあ。でもあの姿を出せるのはすごいなあ。
ボクと同じようにハシゴする人が結構いた。蜷川さん、8/23にナディッフでトーク&サイン会があるみたい。いこっかなア。
_ 目黒に急行。ルーム・サービスでクッションを買ったあと、駅で友人たちと待ち合わせ飲み屋へ。『魚のほね』日本酒で久々よいものを見つけた。長野にこんな良いものが、ねえ。少々会計はかかるけれど過ごしやすいいい店。
_ 五反田の寝床から這い起き、雨の中渋谷へ。モーニングを食べる時間がないや。
原作未読ながら観てみたかった作品なのでアンコール上映が嬉しくて行ってしまう。文太さんが文句なしにカッコイイ!!!石原さとみがスンゴイ魅力的!!!いや、いい女優さんになるよ。NHK連ドラ主役も納得。
阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史演出の翻訳劇。ボクも彼の演出作はずっと観てみたかったのだよ。なるほど、ヒステリックに陥りそうなグロテスクな状況を登場人物の互いの主張と行動の滑稽さを狂言回しから観客に受け渡すことでブラックな笑いを成立させている。オブジェ的な破損肉体や血の描写が彼の真骨頂なのかな、となんとなく感じた。中山祐一郎、板尾創路をはじめ役者の曲者ぶりあふれる配役も結構買える。
センスはあるが、少々早く名があがりすぎな感もあるかね。作・演出兼ねた作品観てから改めて。
受けとめ方が非常に難しい作品。思ったよりか、ずっと変態チックだった。ひとりの妄想野郎の歪んだ愛といってしまえば、それで終わるけれど、タブン、是か非か、という主題の映画でもないのだろう。人物造形では、闘牛士の彼女が昏睡状態陥るライター マルコが絶品。ピナ・バウシュの舞踏シーンなどから愛のかたちの多様性と不条理さなど、色々感じ取れる演出なども結構好み。あとあと残る感じの映画だった。
e+のハーフプライスチケットで行ってきた。
演出:白井晃、出演は王子様:宮崎あおい、飛行士:保坂尚輝。
正直な話、眠くなった・・・物語の伝え方が大人と子ども双方に、という気が強すぎてどっちつかずな印象を受けてしまった。王子様が惑星をまわりその住人から様々な示唆をうけるシーンの人物の奇矯さの表現が白井晃らしいけれど、ファンタジックな描写がもっと向いている気がする。舞台美術は今年見た中でも一級品だっただけに惜しい。寓意をうける王子様の素直な反応を演じた宮崎あおいは、らしい声質だったので好感が持てた。王子様と飛行士が歌わなすぎ。EPOの歌唱力、ROLLYの存在感はさすが。
_ 最近の読了本は、『重力ピエロ』関係性と浮かび上がる言葉の端々から読むものに高揚感を与えてくれる書き手だな。人気あるの納得。『八月の博物館』ヴィンテージ。歴史系、物語を物語った傑作。
_ 煉瓦堂でお昼でも食べようかと思ったら、やっぱり並んどるのよね。仕方なく、近くのスターバックスへ。土日は空いていて開放感があって結構過ごしやすい。外の人象風景を撮影したり、BRUTUSの雑誌特集を嬉々として読みながら過ごす時はあというま。
ナチスの迫害を逃れてケニアの大地に来たユダヤ人一家の生活を丹念に描いた作品。大地に民族に溶け込む幼い娘、文化を捨てきれない思い切れない母、この地で家族を守ろう、生きるしかないと決意する父。無垢な共感と女たらしめる情感、男の身勝手な守り手。子ども、女、男、それぞれの立場と関係性を激動の時と悠久なるアフリカの地に照らし合わせて描いている。役者も実に良い。一家に仕える料理人の娘に対する愛情、その激動のときを見守った見者は、やはり賢者であったのだなと思わせた。娘役の子役の演技は特筆もの。すごいよ。
大陸の映画だ。天地にかかる全ての美学が詰まった映画。剣、書、武、文、義、侠、愛、哀、人、大陸の歴史を彩った全てが詰まった映画。
_ ヨーロッパ企画/サマータイムマシン・ブルース2003 駅前劇場
_ 舞台は、ある大学のSF研究会の部室。クーラーのリモコンを壊してしまい、暑さに不平を言う部員たちの前に現れたのはタイムマシンであった。部員の1人が昨日にタイムスリップしてしまったことでどうやら本物らしいとわかり、まずは、壊れる前のクーラーのリモコンを取りに昨日にタイムスリップすることとなる。そして・・・
次回作は12月〜1月にかけて全国ツアーだそうです。期待するよ。
小劇場界の夏の祭典といった感じのお祭りでした。KERA MAP/青十字 野音版 なんかもやったりして、それだけのために町田カナさんらオリジナルメンバーが駆けつけているし。面白かったコーナーは「青年の主張」寺部智英、野外コント(大佐と三等兵(動物電気-政岡泰志、小林健一)客席間違い探しということで渡辺美里コンサートに来ているという設定のブロックに当たる。小林健一と入れ替えられるお客さんはステージでふんどしに着替えさせられていた。勇気あるなあ。訥ポエトリー・リーディング選手権(市川、小村、小手、いけだ)、罪と罰(猫ホテ-中村まこと、市川しんぺー)の歌。
プリンス加藤啓くんが『ウィー・トーマス』水戸公演のため欠席ということで、ボケの美学は観られなかったけれど、ビール片手に笑いっぱなしで楽しめた。
_ さて、来月は好きな劇団の公演が集中しているので観まくるぞ。久々、新しめの劇団も発掘予定。