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セントラルパーク

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2007-05-01 GW

_ 金曜日、仕事帰りにPARCO劇場へ。『オケピ!』初演以来に観る三谷幸喜作品『コンフィダント・絆』。キャスト嵌まっているなあ。上質な大人の空間といった芝居でした。大満足っ。ヤングアニマルに羽海野先生新連載の告知があって吃驚する。クラウザーさんが連載しているからかしら。

土曜日、午前中はジムへ。バッタの初歩水泳教室のコース以外は空いていたので快適に泳ぐ。午後は桜木町に出てウインズで天皇賞の馬券を買って、お昼をフレッシュネスバーガーでとりながら、BRUTUSや『アメリカ阿呆旅行』江國滋 を読む。みなとみらいは混んでいるだろうと思い、今日も線路の反対側の高島町方面をぶらぶら歩く。ヨドバシで先日買い忘れていた外付けHDなどを買う。外に出る頃には予報どおりの雨模様。こういうときは地下で全てがつながっている横浜駅周辺は便利だよなと引き続き、タワレコでFreeTEMPO/HAORMONY、theory×FreeTEMPOなど、買い物をしてから帰宅。届いていたノートPCをセットアップして色々詰め込んでいたら27時くらいになってしまう。

_ 日曜日、寝坊して朝から観る予定だった映画を見逃す。仕方ないので直で千駄木まで。不忍ブックストリート一箱古本市で古本をいっぱい買おうっと気合を入れる。汗ばむくらいの陽気の中FreeTEMPOを聴きながらテンションをあげていく。古書ほうろうに寄ってMAPをもらって谷中をぶらぶらと歩く。花歩でのんびりとコーヒーを飲みながら戦利品を読んだり、かえる屋ケロリン堂でキャラクターグッズを買ったり、今日逢う友人たちへのお土産にねんねこ屋、ふくふく猫の猫グッズなどを買ったりする。3時間ほどかけて色々回る。一箱ずつに実に個性があって本を選ぶのが楽しかった。夕刻、中目黒へ行き目黒川付近を歩く。服を眺めたり、COWBOOKSへ寄ったりしてからスターバックスで待ち合わせ時間までまた読書。『アメリカ阿呆旅行』を読み終える。江國さんがマジックの名人たちに逢いに出かける紀行文は実に楽しい。夕食はイタリアンを堪能。パスタ少々固めで不満も味付けは好み。食後に強めのグラッパを少々飲み過ぎちゃった感じ。「ふくふく猫」で買った「大丈夫」のお札を友人にあげて、見合いが破談になっても大丈夫。お店のお姉さんを口説いても大丈夫。キミの人生はこれからも大丈夫。とテケトーなことを言って騒いで楽しんだ。

 今日の戦利品
  • 『竜を駆る種族』ジャック ヴァンス 早川書房
  • 『ニューヨーク五番街物語』常盤 新平 集英社
  • 『喰いたい放題』色川 武大 集英社
  • 『あと千回の晩飯』山田 風太郎 朝日新聞社
  • 『時代観察者の冒険—1977‐1987全エッセイ』小林 信彦 新潮社
  • 『文人暴食』嵐山 光三郎 新潮社
  • 『肩掛けボストン鞄の旅』根本 きこ ベストセラーズ
  • 『書斎の寝椅子』江国 滋 岩波書店
  • 『想い出のカフェ ドゥマゴからの贈り物』井上俊子/編 Bunkamura

  • 2007-05-02 『竜を駆る種族』ジャック ヴァンス 

    _ 月曜日、『竜を駆る種族』ジャック ヴァンス を15年ぶりくらいに読む。SFを読んでいた頃はとにかく長い上下巻のもの中心に読んでいたので、長中篇(ノヴェラ)、中篇(ノヴェレット)で読んでいないのって結構あるような気がする。今の新装版ならほんとさくさく進むような気がするのでまたたまに買っていこうかなと思った。

    _ 火曜日、残念ながら仕事。GW進行でも遅いところがあって広報仕事に付き合わされることになる。デモ概ね暇。帰りはプール。混んでいた。本屋にも寄る。読書中『ニューヨーク五番街物語』常盤 新平 集英社


    2007-05-07 GW後半

    _ 水曜日、帰りに本屋に寄って勝田文さんの新刊2冊と吉田秋生の新刊、ラノベ数冊を購入。プールで泳いでから帰宅。夜は明日から休みだっと興奮して寝付けず。お子チャマだわ。

    木曜日、新橋演舞場五月大歌舞伎を観に東銀座まで。鳴神の前半の台詞劇から一変する後半の荒事の魅力を堪能。鬼平犯科帳は大川の隠居。吉右衛門の長谷川平蔵、歌六の友五郎とのお互いの父と子の立場を反映させた世話物風に仕上がっていた。釣女はやはりうける。お土産に豆大福を買った後、築地をぶらぶら歩いて隅田川テラスまで出て、16時ごろの日差しとは思えない陽気の中、珈琲を飲みながら『ニューヨーク五番街物語』常盤 新平 集英社 を読む。第一部の五番街の歴史、第二部の常盤さんが歩く五番街の町並み、お店、人、第三部のニューヨーカーを日々読んで思うこと。日比野克彦さんデザインの表紙を時々眺め返したりしながら端正な常盤さんの文を楽しんだ。なんだか、アーウィン・ショーを読みたくなったな。テラスを歩いて町並みに復帰するとマンション裏にニャンコたちが6匹くらいネコバタ会議をしていたので雑ぜてもらう。ここいら辺はマンション猫も放し飼いで良いよなあ。人懐っこい子が多いけど、一匹僕にはお尻しか向けなくて首筋を撫でてもお尻と尻尾でいやいやをする子がいて、おにーさんは深く傷つきました・・・。新大橋あたりで対岸に渡り常磐通りに出て江東区芭蕉記念館あたりを通り過ぎるとダンス公演などでよく来る森下の見慣れた町並み。駅から大江戸線で六本木へ。ああ、ここ観光地だったなと人があふれるエスカレーターをみてはじめて思い出す。六本木シネマートへ行くとうって変わって人はまばら。ラノベの実写映画化としか知らない『学校の階段』を観る。なぜかアイドルプロモーションムービー風シーンがあって、ラップで登場人物自己紹介シーンが続いたりすると正直帰ろうかと思ったよ。1ヶ月ぶりに観る映画がこれで少々がっくりしながら帰る。

    _ 金曜日、朝はプールへ。水温が冷たいっ。外はもう夏日だしな。下北沢へ出て三省堂でコミックを買い、お昼にいくら丼を食べて駅前劇場へ。ヨーロッパ企画2007年春ツアー〜バック・トゥ・2000シリーズ〜『苦悩のピラミッダー』。ヨーロッパ企画2000年の作品を再演する企画。あほみたいに芝居を見ていた頃でとっても懐かしい。ピラミッドの盛りを少しすぎた紀元前2200年のエジプトのある王朝。王よりピラミッドを作るよう言われた宰相が選んだプロジェクトチームの苦悩と怠惰の日々を描いた作品。駄目駄目な文化祭実行委員会もしくは、いきあたりばったりな生徒会メンバーといった感があるプロジェクトチームのどうしようもないトホホな会話劇はやっぱり面白い。メンバーの半分はスズナリの別公演にいっているけれど、しっかりヨーロッパメンバー的会話になっているのはさすが。大笑いした後は、渋谷へ。松竹のただ券を使って『ゲゲゲの鬼太郎』渋谷ピカデリー を観る。やっぱり予想通りのファミリー向け映画。子供たちの笑いどころはとっても素直で前半の大泉洋、後半の西田敏行が持って言っているのがよく分かる。お父さんお母さんは鬼太郎懐かしい世代でこんな俳優が妖怪演じているよと楽しめて、10代の子はウェンツ目当てでとマーケット的には作り方がとっても正しい作品だと思う。渋谷からバスに乗る。僕の隣に座って前の席の男性と話しをしている中国系の女性の声がとっても綺麗で(英語は平易だけど)聞き惚れる。BGM代わりにさせてもらい、『乗りもの紳士録』阿川弘之 旺文社 を読みはじめる。この世代の人たちの豪快さと世界を楽しむすべってのは素晴らしいな。阿川さん、江國さん、色川さん、遠藤兄弟とか、エピソード楽しすぎっ。

    _ 土曜日、汐留のウィンズへはじめて行く。とっても綺麗やね。でもカフェテラスにはおっちゃんたちがあふれていて変な感じ。この区画はなに考えて作ったのかよく分からん浮き方をしている。銀座まで歩いていくと、西銀座通りでパレードが始まっていた。銀座柳祭りの日だったみたい。チアガールをカメラぶら下げて追っかけて信号無視をして係員に怒鳴られている人がいたり、警官が止めていても平気で無視してわたる群集を見かけたりして、なんだかなあ・・・。『ラブソングができるまで』丸の内プラゼール の席をとってからパレード中のせいか非常に空いている西武を回ってUAやTOMORROWLANDでエアーショッピングをする。映画は冒頭の80年代架空のバンドのPVが流れるところからして最高っ。ヒュー・グラントが元ポップスターの悲哀をコミカルに演じていて腰ふりネタがまたうけるんだよな。今のポップティーンアイドルをパロッた勘違い仏教イケイケセクシーアイドルの作り方も実に巧い。コメディとしてかなり楽しめた。今日の町歩きは家族連れで賑わう緑あふれる日比谷公園を抜けて霞ヶ関へ。霞が関坂を上って中央合同庁舎を通り過ぎて国会議事堂あたりまでいくと見物に来た人たちをようやく見かけるくらいに人はまばら。首相官邸に行き当たり東京タワー方面か虎ノ門方面どちらかに歩くつもりだったけれど、赤坂に出ようかと気が変わる。山王坂を下っていくと永田町瓢亭があり、外国人観光客の集団が行きかう日枝神社がある。脇の勾配を下り赤坂へ出る。飲食店が立ち並ぶ通りを歩いて、ペーパーバックが店頭に並ぶ書店、ランダムウォークに入る。ここはこじんまりとした店ながらもビジュアル系も文庫も好みのものが揃っていて結構好きな書店。色彩と被写体の存在感に惹かれて『CZECH EDEN チェコ・エデン』マシュー・モンティス 赤々舎 の写真集を購入する。近くのカフェで写真を眺めながらのんびりした後、千代田線で表参道に出て明日の朝用にべーグルを買い、渋谷から東横線で横浜まで戻る。人の多さは東京以上な気がする横浜駅を抜けてハンズでノートPC用のケースを購入。噂に聞いたダイエーに入ったあおい書店に寄ってみる。すごいなあ。横浜最大級の品揃えだよ。文庫本でこれだけレーベルカバーしている横浜の書店ってはじめてだ。下記の文庫本を購入。

  • 『ロンリー・ハーツ・キラー』星野 智幸 中央公論新社
  • 『俳句旅行のすすめ』江国 滋 朝日新聞社
  • 『緑色の裸婦』アーウィン ショー 集英社
  • 『アインシュタイン交点』サミュエル・R. ディレイニー 早川書房
  • _ 漫画棚もすごい。店員最小限でPOPとか一切ないという潔いコンセプトなのかな?面白い本屋。しかし、もっと人入らないとなくなっちゃうかも。横浜市民は行ってみるべきです。


    2007-05-10 GW明け

    _ 月曜日、休み明けはつらい。いやじゃあいやじゃあ思いながら仕事に行く。帰りにいつものごとくプールへ。ハヤカワSF復刊を読もう第2弾は『銀河遊撃隊』ハリイ・ハリスン これははじめて読むと思う。なるほど、スペースオペラを愛しているからこその徹底したご都合主義やお約束を盛り込んだパロディなんだな。ラストのカップル誕生は笑えた。『天国の口、終りの楽園。』を思い出したよ。

    _ 火曜日、暑い、おかしい。5月の気持ちよい陽気はどこにいった。帰りはプールへ。混んできたなあさすがに。ラノベ読みも好調だったりする。『バカとテストと召喚獣』井上 堅ニ 笑えた。ラノベでこれだけ笑ったのは久しぶりかも。召喚獣にもっと個性与えられればビジュアル的にも面白くなるかもな。

    _ 水曜日、28度って・・・同僚の人がクーラー好きで困る季節が早くも。わたしは苦手でのう。3日連続でプールへ。暑いんだもんっ。泳ぐフォームが悪いのか、背中の左部分の筋肉が痛い。4ストロークか6ストロークで左のみで息継ぎしているんだけど、右にするともっとフォームが悪いと言うか不恰好すぎてスムーズに出来ない悩みがむかしから変わらずあったりする。『乗りもの紳士録』阿川弘之 読了。


    2007-05-11 『東京の空の下、今日も町歩き』川本 三郎

    _ 木曜日、なんだか異様に疲れている。だって朝にコンビに寄ったのにぴあを買い忘れてしまうくらい。衝撃っ。帰りの電車で『東京の空の下、今日も町歩き』川本 三郎

    を読みはじめる。青梅の古街道や下丸子・池上・千鳥町の商店街が連なる下町情緒の町歩き紀行文を楽しむ。千鳥町の宿で出張中のサラリーマンに出会い、その方がホテル暮らしの味気なさやユニットバスの狭さよりもずっといいと言って泊まっているのを読んで、なるほど都心でこういう宿と言う選択肢も面白いなと思った。朝、仕事に向かうサラリーマン氏と分かれるとき、川本さんが、申し訳ない気持ちになるが、私は今日も町歩きだといっているのがなんだかとってもいいなあと感じる。家では、『神様ゲーム カミハダレニイノルベキ』宮崎 柊羽 を読みはじめる。キャラクター・世界観もとっても好感をもてる作品。続きが楽しみ。


    2007-05-14 桜木町-伊勢崎町

    _ 土曜日、爽やかで過ごしやすい陽気。特に予定がなかったのでたまには朝から競馬をしようっと思って桜木町へ。3Rから12Rまで2時間ほど検討して馬券を買う。馬単と3連複で攻めたのだけれど、結構裏目に出て逆目の馬券ばかりだった。お昼はいつものフレッシュネスバーガーでとり、『イナイ×イナイ』森 博嗣 を200Pほど読み進める。お昼後、伊勢崎町まで歩いてニューテアトルで『ロッキー・ザ・ファイナル』のチケットをとり、会場時間まで目の前のブックオフでタイムサービス中の文芸単行本をあさる。『フルタイムライフ』柴崎 友香 マガジンハウス、『また会う日まで』柴崎 友香 河出書房新社、『通天閣』西 加奈子 筑摩書房 を各500円で購入。柴崎さんの単行本買えたよ、嬉しいなっ。アメリカンマッチョ映画なんて大嫌いだったくせに思いのほか良かったなあと映画館をあとにして、馬券を換金しに行く。3連複と馬複を2点ずつとっており、最終12Rの東京と京都を馬複でとる。さすがかつて、夕日を観て笑う男の異名をもっていただけのことはあると自画自賛。回収率は80%ほどだったけれどまあブランクあってこれなら上々だろう。また伊勢崎町に戻ってのんびりとお茶を飲んで『東京の空の下、今日も町歩き』川本 三郎 練馬の話などを読みながらバスで帰宅。


    2007-05-16 今月買いすぎ

    _ 月曜日、泳いでいる途中で強烈なだるさに襲われる。無理してスチームサウナに入ったら足腰立たないくらい。水分をとって多少回復。『東京の空の下、今日も町歩き』川本 三郎 は羽村・福生まで。羽村の町並みの描写は良いなあ。住宅地にある生垣って僕も好き。

    _ 火曜日、帰りに本屋に寄る。文庫本で欲しいの出すぎだよう。今月はもう50冊以上買ってしまった。あまり本屋に寄らないようにしなくっちゃ。

  • 『コードギアス反逆のルルーシュ—STAGE-0-ENTRANCE』岩佐 まもる, 大河内 一楼, 谷口 悟朗 角川書店
  • 『メシアの処方箋』機本 伸司 角川春樹事務所
  • 『生まれる森』島本 理生 講談社
  • 『空を見上げる古い歌を口ずさむ』小路 幸也 講談社
  • 『ベジタブルハイツ物語』藤野 千夜 光文社
  • 『水の迷宮』石持 浅海 光文社
  • _ 『絶望系 閉じられた世界』谷川 流 読了。これなんで電撃文庫?ファウスト系って感じ。電撃の谷川さん担当の方ってどうもイラストレーターの方の選択とかに問題があるような。どうにもしっくりこない。


    2007-05-17 ダイワスカーレットがオークス回避

    _ 水曜日、真っ直ぐ帰宅する。『東京の空の下、今日も町歩き』川本 三郎 練馬や王子・赤羽など読み進める。シベ少観に通っていた王子小劇場に行かなくなって以来こちらは縁遠いな。『コードギアス反逆のルルーシュ—STAGE-0-ENTRANCE』岩佐 まもる, 大河内 一楼, 谷口 悟朗 も読みはじめる。ルルーシュのへたれ描写ってやっぱり素敵。

    _ 木曜日、朝、強い雨脚だけど空は存外明るい。何時間後には晴れるだろうなという感じ。ダイワスカーレットがオークス回避かあ。ベッラレイアの人気一本かぶりだろうなあ。前走観ると自分でレース作れないから直線で壁が出来て・・・という展開も考えられるので、どうしましょうか。データ的に東京コースのクイーンカップ経験組がくるような気がするレースなので、カタマチボタンから行きたい気もする。ピンクカメオ、ラブカーナ、トウカイオスカー、アマノチェリーランあたりに流すかな。


    2007-05-18 『生まれる森』島本 理生

    _ 木曜日、ぴあを眺めて今週・来週あたり映画なにを観ようかなっと考える。『フランドル』『14歳』とかユーロスペースが良いかな。『生まれる森』島本 理生 を読みはじめる。この著者の作品を読むと心がいつの間にか静謐なものとなっていて、世界の静けさと同一化するような感覚にとらわれる。得がたい作家だ。YSで『アオイホノオ』島本和彦 が連載化されていた。出てきたのが、ガイナックス社長になる山賀博之だったり後のボンズの社長・南雅彦だったりする。すごい人材の宝庫だな。


    2007-05-21 『フルタイムライフ』柴崎友香

    _ 金曜日、帰りに映画を観る。普段見ないような映画なんですけど『眉山』。親子とか愛の物語には、普遍的な枠組みがあってこその物語というものが存在するんだな、其れを求める人たちの気持ちもようやく分かってきたような気がする。乗り換えの駅に着くとホームに上がる階段下に人が集まっている。階段から落ちたらしい人の頭からかなりの量の血が流れていて駅員が頭を押さえていた。何か出来ることはないかと見守る人、何も出来ないと思って立ち去る人、興味を持って見守っている人、興味がなくて立ち去る人、人の反応は様々。やがて救急隊員が来て運ばれていくのを見届けて残った人々も立ち去って行く。

    _ 土曜日、のんびりと起きて渋谷ウィンズへ行き6Rから買う。最終の中京の馬複80倍を取ったおかげで回収率は120%ほど。お昼は親子丼のお店でとろとろ半熟の親子丼を食べて、山下書店でコミックと文庫本を買ってから青山まで歩く。円形劇場で、NYLON100℃を観る。岸田國士戯曲を何本か集めてコラージュした作品だけど相変わらず3時間の公演。青山通りに何時の間にやら出来ていた古本屋に寄り『怪しい来客簿』色川 武大 文藝春秋、『プールサイド小景・静物』庄野 潤三 新潮社、『均ちゃんの失踪』中島 京子 講談社 を購入。聖書関連の著書も結構あったので今度寄ったときに買おうっと。渋谷に戻りTSUTAYAで映画のチケットを買って、コミックと文庫本を購入。ユーロスペースで整理券をもらい、30分ほど時間があったので目の前の立ち飲み屋でビールと焼き鳥の夕食をとる。隣のカウンターで飲んでいたインテリア業界に勤めはじめた若者たちの話が面白かったのであやうく開演時間に遅れるところだった。『14歳』の初日だったせいか、ロビーは非常に混んでいた。僕が観たのはカンヌ審査員賞受賞の『フランドル』。渋谷駅から湘南新宿で帰ろうかと思ったら1時間ほど遅延しているらしく、仕方ないので品川まで出る。読みはじめた『フルタイムライフ』柴崎友香 に興がのってしまったので空いているであろう京急の各駅の乗りのんびりと帰ることにする。目の前に座っていた男性が音楽を聴きながら、にこやかに(かつ不気味に)体を揺らしていたので、鬱陶しいのが前にいるなと思いながら読書を再開。スターダストレビュー6時間ライブおやつ付きとか言う袋を抱えていたので、ライブ帰りなのだろうなと思ったけれど、帰ってからネットでライブは録音可能という記事を見つけてああなるほど余韻に浸っていたのねと納得。大森あたりにくるとこのあたりにある工場や物流センターに努めているであろう人たちが飲み会帰りのご機嫌な姿で時節乗ってくる以外は人もまばらで、なんだかとっても快適。結局途中で乗り換えもせずに1時間ほどかけて横浜に着き、その間に読み終える。美大から事務職に就職した女の子の大阪でのOL生活の10ヶ月を書いた作品だけど、会社のおじ様たちへの戸惑いや、先輩たちとの関わり合い、どこかのんびりとした会社での仕事を覚えて行く過程なんかはとってもリアリティがあって親近感がわく。柴崎さんの描く作品のやわらかな質感は好きだなあ。


    2007-05-22 『喰いたい放題』色川 武大

    _ 月曜日、最近は社内でTシャツ1枚で過ごせて良い感じ。『喰いたい放題』色川 武大 を読みはじめる。「おうい、たまごやあい」に出てくる目白で山梨から早朝に卵を仕入れてきて売っている老人の話は良いなあ。ぴったりのグラムになるよう真剣に時間をかけながら選ぶ老人と、並んで文句ひとついわないお客たち。敬意と真剣みが感じられて、ぐっとくる。プールは非常に混雑していて早めにあがることにする。最寄り駅は3線走っていて、近隣には工場や大学がある地域なので、マンション開発も進み、年々人が増えてきている印象がある。特に4・5月の駐輪場や駅の混みようを観るとそう感じる。6月以降はだんだん落ち着いてくるんだけど、今年はどうかなあ。ジムの混みようがこのまま続くようだと辛いなあ。なんかゲームソフトが欲しくなったのでGBAの「千年家族」を買う。


    2007-05-23 装丁家・鈴木成一

    _ 火曜日、プールは今日も混み混み。ストレス解消にならないのう。「プロフェッショナル仕事の流儀」は装丁家・鈴木成一。誇り・矜持そういったものを得て仕事をするには実力だけではなく決意が必要なのだな。『神田川デイズ』豊島ミホ も取り上げられていた。確かにあの装丁はインパクトがあったな。『檸檬のころ』とかも鈴木成一装丁だったよね。


    2007-05-25 ガガガ文庫

    _ 木曜日、珍しく外で打ち合わせなので朝から新宿の都庁前まで。うちの関連のDSのゲームが今度出るのでサンプルをくれるそうだ。売っちまうかな・・・。打ち合わせ後、新宿まで歩くことにしたが蒸し暑くてバテル。事務所に戻り仕事。帰りに梅雨前には行きたかった床屋に行きすっきりとする。本屋に寄って創刊されたガガガ文庫とMJ文庫の新刊を購入。大賞受賞作の『マージナル』神崎 紫電、あと『人類は衰退しました』田中 ロミオ を。ラノベもたまってきてしまった。


    2007-05-28 ダービー

    _ 金曜日、帰りに映画『初雪の恋 ヴァージンスノー』を観る。そのあとはジムでひと泳ぎ。金曜夜なのに結構空いていて気分がよい。ダービー予想で力尽きる。

    _ 土曜日、今日も朝から渋谷WINSへ。東京の6・7・9・10・12Rはとれたものも馬連は小額のため回収率低し。急いでお昼をココチチでかっこんで、強風のマークシティー横の坂をひいこら上ってシネマアンジェリカで『サン・ジャックへの道』を観る。山下書店で文庫本を買って馬券を換金しに行ってから、カフェで読書。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』小路 幸也 恩田さんとはまた違う郷愁の物語。物語としての郷愁ではなく人としての暮らしの郷愁といったところか。人が人として、子供が子供として、大人が大人として人としての本分を守り生きていた頃の物語。恵比寿へ行き友人と待ち合わせ、和食のお店で夕食をとる。ここは美味しいっ。さしみゆばと温泉卵の味付けで当たりかなと思ったけれど、いさきの塩焼きの塩加減も絶妙で、シンプルだけど逸品という感じの料理を楽しめた。お値段も手ごろで実に使い勝手がよさそう。人気があるのがよく分かるお店。気分よく駅まで向かうも、歩き出すとお腹が痛くなってくる。1日クーラーを浴びていたせいか、お腹が張っているような感じ。電車でオナラ(無音無臭ときどき笹の葉の香り)をしながら帰ったのでした。

    _ 日曜日、さあっダービーだ!予想はフサイチホウオーからの馬単でアサクサキングス、ナムラマース、サンツエッペリン、アドマイヤオーラへ流す。あとは今年のGⅠはデータ至上主義じゃ勝てないのではと思って、ただ好きな馬だなと感じたウオッカの単賞を買う。ヴィクトリーが懸念していた気性の若さを出して出遅れる展開。アサクサ-福永が皐月賞でこの走りをして欲しかったと見ていて思った絶妙の逃げで直線も逃げねばる。サンツエッペリンも良い位置取り。フサイチを観ていると直線で伸びない伸びない、ウオッカが来たあっ!ものすごい脚で3馬身差の圧勝!伝説を観たよっすごいよっと大興奮でダービーを観終えたのでした。この世代で他に強くなるとしたら直線ヨレヨレのアドマイヤオーラですかね。鞍上が手の内に入れている豊だったら良い勝負になったかもと思いました。


    2007-05-29 『なんくるない』よしもと ばなな

    _ 月曜日、何だか高原の朝という感じの清涼感。日差しの暑さと空気の冷たさに差がありすぎる気がする。広報仕事が途切れない。麻疹で休講中の某大学の新聞部からも依頼が。どーにも対応が・・・学生ってこんなもんか?こういうのってやっぱり経験ありきなのかね。通勤読書は今日から『あと千回の晩飯』山田風太郎。家では『なんくるない』よしもと ばなな を読む。ばななさんはもうどれも読んでも同音異曲という感じだけど、それでも好きなので読む。この著書では再生の場は沖縄。自然や出逢う人、スピリチュアルな出来事、主人公の女性の心に満ちてくる想い。プールは空いているなあと思ったが、徐々に混みはじめてきて早めに退散。


    2007-05-30 『フラワー・オブ・ライフ 4 (4)』よしながふみ

    _ 火曜日、最近眼精疲労と背中の痛みがひどいなあ。プールと寝るときくらいだもんな目を酷使しないのって。空いているプールで泳いだあとは本屋さんへ。楽しみにしていた『フラワー・オブ・ライフ 4 (4)』よしながふみ 新書館 を購入。素晴らしいっ!生きるうえで体験する暖かみとシビアさの取り込み方はやはり一級品。自分の重みをあっけらかんと他人に背負わせてしまっていた少年が大事な人を見つけたからこそ、未来を見ようと思ったからこそ背負ったひとつの秘密。エピソードの最初、お母さんは家の太陽です。が最後、侠です。になってたのが笑えた。こういったユーモアもおねえちゃんが感情のままに真実をはるに告げてしまうところのシビアさなど、場面場面がほんと印象に残る作品だよな。良い作品でした。

    _ 水曜日、営業に頼まれた企画書つくりに追われそう。


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