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セントラルパーク

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2007-05-07 GW後半

_ 水曜日、帰りに本屋に寄って勝田文さんの新刊2冊と吉田秋生の新刊、ラノベ数冊を購入。プールで泳いでから帰宅。夜は明日から休みだっと興奮して寝付けず。お子チャマだわ。

木曜日、新橋演舞場五月大歌舞伎を観に東銀座まで。鳴神の前半の台詞劇から一変する後半の荒事の魅力を堪能。鬼平犯科帳は大川の隠居。吉右衛門の長谷川平蔵、歌六の友五郎とのお互いの父と子の立場を反映させた世話物風に仕上がっていた。釣女はやはりうける。お土産に豆大福を買った後、築地をぶらぶら歩いて隅田川テラスまで出て、16時ごろの日差しとは思えない陽気の中、珈琲を飲みながら『ニューヨーク五番街物語』常盤 新平 集英社 を読む。第一部の五番街の歴史、第二部の常盤さんが歩く五番街の町並み、お店、人、第三部のニューヨーカーを日々読んで思うこと。日比野克彦さんデザインの表紙を時々眺め返したりしながら端正な常盤さんの文を楽しんだ。なんだか、アーウィン・ショーを読みたくなったな。テラスを歩いて町並みに復帰するとマンション裏にニャンコたちが6匹くらいネコバタ会議をしていたので雑ぜてもらう。ここいら辺はマンション猫も放し飼いで良いよなあ。人懐っこい子が多いけど、一匹僕にはお尻しか向けなくて首筋を撫でてもお尻と尻尾でいやいやをする子がいて、おにーさんは深く傷つきました・・・。新大橋あたりで対岸に渡り常磐通りに出て江東区芭蕉記念館あたりを通り過ぎるとダンス公演などでよく来る森下の見慣れた町並み。駅から大江戸線で六本木へ。ああ、ここ観光地だったなと人があふれるエスカレーターをみてはじめて思い出す。六本木シネマートへ行くとうって変わって人はまばら。ラノベの実写映画化としか知らない『学校の階段』を観る。なぜかアイドルプロモーションムービー風シーンがあって、ラップで登場人物自己紹介シーンが続いたりすると正直帰ろうかと思ったよ。1ヶ月ぶりに観る映画がこれで少々がっくりしながら帰る。

_ 金曜日、朝はプールへ。水温が冷たいっ。外はもう夏日だしな。下北沢へ出て三省堂でコミックを買い、お昼にいくら丼を食べて駅前劇場へ。ヨーロッパ企画2007年春ツアー〜バック・トゥ・2000シリーズ〜『苦悩のピラミッダー』。ヨーロッパ企画2000年の作品を再演する企画。あほみたいに芝居を見ていた頃でとっても懐かしい。ピラミッドの盛りを少しすぎた紀元前2200年のエジプトのある王朝。王よりピラミッドを作るよう言われた宰相が選んだプロジェクトチームの苦悩と怠惰の日々を描いた作品。駄目駄目な文化祭実行委員会もしくは、いきあたりばったりな生徒会メンバーといった感があるプロジェクトチームのどうしようもないトホホな会話劇はやっぱり面白い。メンバーの半分はスズナリの別公演にいっているけれど、しっかりヨーロッパメンバー的会話になっているのはさすが。大笑いした後は、渋谷へ。松竹のただ券を使って『ゲゲゲの鬼太郎』渋谷ピカデリー を観る。やっぱり予想通りのファミリー向け映画。子供たちの笑いどころはとっても素直で前半の大泉洋、後半の西田敏行が持って言っているのがよく分かる。お父さんお母さんは鬼太郎懐かしい世代でこんな俳優が妖怪演じているよと楽しめて、10代の子はウェンツ目当てでとマーケット的には作り方がとっても正しい作品だと思う。渋谷からバスに乗る。僕の隣に座って前の席の男性と話しをしている中国系の女性の声がとっても綺麗で(英語は平易だけど)聞き惚れる。BGM代わりにさせてもらい、『乗りもの紳士録』阿川弘之 旺文社 を読みはじめる。この世代の人たちの豪快さと世界を楽しむすべってのは素晴らしいな。阿川さん、江國さん、色川さん、遠藤兄弟とか、エピソード楽しすぎっ。

_ 土曜日、汐留のウィンズへはじめて行く。とっても綺麗やね。でもカフェテラスにはおっちゃんたちがあふれていて変な感じ。この区画はなに考えて作ったのかよく分からん浮き方をしている。銀座まで歩いていくと、西銀座通りでパレードが始まっていた。銀座柳祭りの日だったみたい。チアガールをカメラぶら下げて追っかけて信号無視をして係員に怒鳴られている人がいたり、警官が止めていても平気で無視してわたる群集を見かけたりして、なんだかなあ・・・。『ラブソングができるまで』丸の内プラゼール の席をとってからパレード中のせいか非常に空いている西武を回ってUAやTOMORROWLANDでエアーショッピングをする。映画は冒頭の80年代架空のバンドのPVが流れるところからして最高っ。ヒュー・グラントが元ポップスターの悲哀をコミカルに演じていて腰ふりネタがまたうけるんだよな。今のポップティーンアイドルをパロッた勘違い仏教イケイケセクシーアイドルの作り方も実に巧い。コメディとしてかなり楽しめた。今日の町歩きは家族連れで賑わう緑あふれる日比谷公園を抜けて霞ヶ関へ。霞が関坂を上って中央合同庁舎を通り過ぎて国会議事堂あたりまでいくと見物に来た人たちをようやく見かけるくらいに人はまばら。首相官邸に行き当たり東京タワー方面か虎ノ門方面どちらかに歩くつもりだったけれど、赤坂に出ようかと気が変わる。山王坂を下っていくと永田町瓢亭があり、外国人観光客の集団が行きかう日枝神社がある。脇の勾配を下り赤坂へ出る。飲食店が立ち並ぶ通りを歩いて、ペーパーバックが店頭に並ぶ書店、ランダムウォークに入る。ここはこじんまりとした店ながらもビジュアル系も文庫も好みのものが揃っていて結構好きな書店。色彩と被写体の存在感に惹かれて『CZECH EDEN チェコ・エデン』マシュー・モンティス 赤々舎 の写真集を購入する。近くのカフェで写真を眺めながらのんびりした後、千代田線で表参道に出て明日の朝用にべーグルを買い、渋谷から東横線で横浜まで戻る。人の多さは東京以上な気がする横浜駅を抜けてハンズでノートPC用のケースを購入。噂に聞いたダイエーに入ったあおい書店に寄ってみる。すごいなあ。横浜最大級の品揃えだよ。文庫本でこれだけレーベルカバーしている横浜の書店ってはじめてだ。下記の文庫本を購入。

  • 『ロンリー・ハーツ・キラー』星野 智幸 中央公論新社
  • 『俳句旅行のすすめ』江国 滋 朝日新聞社
  • 『緑色の裸婦』アーウィン ショー 集英社
  • 『アインシュタイン交点』サミュエル・R. ディレイニー 早川書房
  • _ 漫画棚もすごい。店員最小限でPOPとか一切ないという潔いコンセプトなのかな?面白い本屋。しかし、もっと人入らないとなくなっちゃうかも。横浜市民は行ってみるべきです。


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