日時:2004年3月10日(水)→14日(日)7ステージ
_ 久しぶりの東京公演が3月にあります。目黒通りのホテルCLASKAが会場。一度行ってみたかったのよ。ボクは金曜夜と土曜昼の2ステージを出来たら押さえるつもり。春の最大の楽しみかも。
_ 東京新聞杯。シベリアンホーク6着、マイネルモルゲン13着。シベリアンホーク、開幕週の高速馬場なら絶対に逃げるべき。コレは完全に作戦ミス。ミッドタウンも抑える競馬を目指しているらしいが、馬の走りを損なっている。脚質転換は難しいよね。マイネルモルゲンは見せ場なし。この馬はよう分からん。
_ ストレイテイナー聴きながら『ドミノ』『めがねのこころ』読了。
_ 唇が罅割れて痛いし口内出血もあるし頭痛胃痛全身のだるさもとれないなか明後日から中国出張が決定。春になる前に頭の中はお花畑が咲き誇るような現実逃避…
_ とまあ愚痴ばかりはイヤなので。とにかく良い気分転換になるといいな。なにしろ中国は6年ぶりだし。
の先行優先予約の抽選葉書が来た。来週にはもう受付がある。5/22(土)15:00 の回で一番安いE席を何枚か取る予定。
_ 宣伝。マガジンハウスの某紙に載っています。某TV番組でも何回か特集でやる予定があります。
_ 昨夜帰国。仕事は上手くいきました。こんなんならさっさと行っときゃ良かったかも。広東語と英語を勉強して、いくつかの企画の立ち上げを終えて、今の仕事をアシスタントとか雇って全部引き継いで香港勤務にしてもらおうかなあ、と思うほど過ごしやすかったです。今度は旅行で行きたいな。
_ 横浜ダンスコレクション2004 ソロ×デュオComperition
プロジェクターに映し出されるいくつもの虚体は美術館のアート作品という設定。開かれ、閉ざされる扉は実体性の伴う肉体と幻視されるべきファンタジー的な素体を共に惑わせる。ロボテネティクス的な動きから躍動的なバレエの動きへと変換され、舞台上の布は海から天上世界、ひとつの世界の繭へと変貌を遂げる。そこから生み出された肉体の蘇生=素性を魅せる。
ほうほう堂の作品。さながら小さな女仙たちといった趣か。熱を帯びない緩やかなゲーム的といっていいフォルムをまとう。互いの体を潜る位相変幻、ズレとユニゾン。ミニマムな娯楽空間に仕上がっている感じ。
なんだかんだで28!気の毒な娘さんだ…そして頑張れ同世代。これは、お笑いとはどう区別を?
ニブロールの矢内原振付は初見。今まで観たダンスのなかでも異質さが際立つ。アヴァンギャルドな質感と硬質な線画を思わせる振付。
_ 夜は伊勢崎町で友人と飲み。
やはりセンス良いなあ。すっきりとその場限りの不条理な力学が支配する笑いのみを求めるファンが観客として存在するコント集団。その笑いを思いっきり堪能。こんなシュールなドラえもんネタは初めてだよ、コレはすごい。
_ 仕事帰りに芝居に寄ったら、久しぶりに観劇の師匠と逢う。そこそこだなあ、と厳しいご意見を述べたあと、明日仕事だからと去って行く。
_ 故林広志コント台本集を購入。誰か一緒にコントやってくれぬかのう。
_ 週ベのプロ野球全選手写真名鑑を購入。トーブン、コレと睨めっこ。
いや、素晴らしい。福引で当てたガーゴイルが吉永家の守護神的な役割から巻き起こす騒動。そして町全体の守護神的な役割を得て成長を遂げていきながら、吉永家の家族としての愛情をお互いに得ていくお話。ご近所ものハートフルコメディーとしてのお手本のような作品。次は『先輩とぼく』を読もう。ヤングアダルト系は30分くらいで読めるのでサクサク進む。明日は『我が家のお稲荷さま。』『塩の街』を買ってきて読もうっと。
最近の小さな幸せは久し振りに観るこのアニメ。FINALシリーズがOVAで出ているんだけど、これも観たいなあ。
_ 最近なんだか気が抜けてしまってヒキコモロウカとか思う始末。仕事以外は気を抜いてゆっくりと本でも読むかね。
_ ハルウララ、相変わらず色々NEWSになるけれど、うちも噛みますのでございます。そっち関係では今年は上司の趣味としか思えないのも出るのでございます(ボクの趣味でもあります)。
_ 早朝、長屋からジムへ向かう。香港が水没したとの報を聞き此方の知人の安否を気にしながらトレイニングをする。暖まった体には厚すぎる衣を脇に抱え汽車に乗りこみ近くの街へ出る。贔屓の店に辿り着き珈琲を飲みながらも、ふさぎの虫に取り憑かれ気味の私は境涯に想いを馳せ,やはり衆生は分からぬ。ものごとの機微も分からぬ。いや、己さえも知らぬか。詮無きことをと溜息をつきながらも携帯していた本を読み進める。春一番で荒れるかと思いきや存外な陽気で、かすかな疲労との相乗効果で時節まどろみながら、次第に悦に入り3冊ほど読了。
いや、素晴らしい。個人的には『涼宮ハルヒ』シリーズより好みかも。ジェンダー入れ替わりものとして、キャラクター性からくる可愛らしさが先ずきて、語り手の自省的な性格といい意味での普通っぽさが読み手に気恥ずかしさを与えてくれる。GAGの入れ具合も悪くないし、なかなか笑える。今後も追いかけて行きたいものである。
_ 『家守綺譚』梨木香歩 新潮社
_ 『陰からマモル!』 1巻 阿智太郎 MF文庫J
時に妙に波長が合う作家というものがいる。渡瀬草一郎もボクの中では間違いなくその一人だとこの作品で確信した。
『パラサイトムーン』4〜6巻 渡瀬草一郎 電撃文庫
まことにもって素晴らしい。「迷宮神群」という異界から渡って来る生物によって異能の能力を得た人間達。彼らの相互扶助組織とでもいうべき《キャラバン》。神群を狩る目的、あるいはその異能によって能力のないものを導いていくべきだという思想、あるいは神群との共存を願う、など組織は様々な思惑を持つ派閥に分かれていて、その大人の思惑と立場から派生する事件に巻き込まれる少年・少女達の闘いというのが大筋。それぞれのキャラクターの過去から現在、感情、思惑、思想が明快で、立ち位置のバランスが見事。世界観も丹念に作られながらも、「迷宮神群」と異能者たちをめぐる話から人類の進化まで飛びそうでSF的な骨格が見え隠れしていて目が離せない。とにかく物語として非常にバランスが良い作品。イラストで手が出なかったことを悔やんだ。
_ 広報的な仕事はやっと人に振れたので結構今は楽なのです。チョード某商品が話題になったので、危ない所でした。
_ 週末は久し振りに小劇場系の芝居が観たいなあと思い『ククルカン』を予約。この週は『クロムモリブデン』『弘前劇場』『飛ぶ劇場』『クレネリ・ZERO FACTORY』などかなり豪華なラインナップなので、気が向いたらもう一本くらい観たいな。
_ 『我が家のお稲荷さま。』は何処行っても売り切れなのでネット書店で購入する。
_ また会社のMACのHDがトンダ。今は何とか復旧したけれど、部品交換が必要とかでデータを外付けにコピっているのではっきり言って暇である。
_ という訳で備品を買いに出たついでに『SDガンダムGGENERETION SEED』も買っちゃう。SEEDからやりこもうっと。
3/14(日)16:00 チケット確保。やったあ!!!
_ 早くコミックスにならんかなと思っているのがYSの連載『絶望に効くクスリ』山田玲司 なのだけれど。今回は荒俣宏。「やりたいことを一つにしぼっちゃうと、それが駄目だったら困るでしょ…だから、なるべくしたいことの幅を広げて、水の流れを良くするんです」ってのは我が意を得たりという感じ。「自分の好きなことを全部ならべて、せーのでドーンと行けって事ですね」そーなんだよねえ。ドーンと行こうか。
_ 読売新聞の記事「顔」に岸田戯曲賞受賞作家として倉持裕氏が載っていた。チョード彼の劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」の4月の新作公演のDMが来たところ。今年は4本の新作があるとかで楽しみが増える。
なかなか良い。展開が淡白というか抑制が効きすぎというかメリハリには欠けるが、それぞれのキャラの優しさとユーモアの含みが好みでまったりと出来る作品だった。
田舎町の澱む行き場のない、救いようのない群像劇を描いた作品。設定・性格付けは凡庸だが群像の描き分けは上手いし、実はある登場人物たちの視点によっては「きみとぼくの世界」系の変形だったりもする。そしてその崩壊後の世界の虚脱感まで描いてしまっているのが見事。役者では最上沙和子、少年社中の井俣太良が印象的。
_ フジファブリック、インディーズ時代のBESTが出た。¥1000とお買い得なのだ。indigoはやっぱりindigoだった。『AQUA』はヨコハマ買いだし的で良い。サムライガンはボクが映像関係者だったらアニメでも実写でも即映像化したい。月光はヒロイックファンタジー的になるかと思いきや…な作品。角田光代の新刊は恋愛オムニバス作品。読み易すぎて、らしくない。comic Hは新装。『BECK』解体インタビュー目当てで。小林恭二の新作が出た!聊斎志異とは意表をつく。コレは相当気合を入れんと読めん。
前作で世界のターニングポイントに立ち会うこととなった二人は、今回もある冒険に立ち会うこととなる。ドッグファイトなどを絡めてアクション要素を高めて大冒険風味の作品にも仕立て上げられる素材だと思うのだけれど、著者の属性なのか、なんとなく牧歌的で長閑な作品である。主人公の二人には素直に好感が持てるし、未来の動向を追いかけて行きたいと感じ入らされる。個人的にはもっとラブラブ話でも良いな。来月はⅢが出るということで楽しみ。
_ 『このライトノベルがすごい!』楽しみですね。ボクモ投票してミヨカ。
_ 今年はMizとジャパハリネットがブレイク候補だと個人的に思っていたのだけれど、フジファブリックも加えたくなってきた。下町情緒フォーク系歌謡的ロックの聴き心地がトーンとしてあるのだけれど、曲によってのテイストが多彩である。これは良い。
SS席¥13,500って帝劇だけあってエライ高いですねえ。朴が普段観ている芝居なら4・5本は観られるよ。チケット取ってもらうか悩む。
_ 『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の予約のDMが来ていた。何枚か取っておこうかな。
_ そういえば、ニッソーヒ『ドライブインカルフォルニア』土曜のチケット争奪に敗れました。今週またチャレンジ。
_ カプコソのスレ、つい見ちまったよ。ほえ〜
ジェントルメンが若返ってヤングメンとか名乗って大暴れ。読み子の過去編も。
_ 敵役的な役割の人物が強大すぎると、どうしても陳腐になりがち。読み子やねねねの落ちどころなんかも今ひとつ掴みづらい。少々大風呂敷を広げすぎたかも。
_ 決算茄子が出たのでホクホク顔で仕事中。週末買い物して来週はパーっと飲むか!と威勢が良い。
_ しかし、来月はいったいどうなるやら…戦々兢々。
_ 昨日は力つきて早く寝たので今日は早起きしてジムへ行く。軽く汗を流した後、ジャグジー-水風呂と独り占め。鼻歌を歌いながら気持ちよく出かける。下北に行きいつものカフェで生姜焼き定食とビールでお昼にして、有り型パーツで使えるものないかなと三面図を見たり、友人たちとロッテ戦の観戦予定を調整したり、鈴木清剛さんのエッセイを読んだりして過ごしている。これからげんこつ団を観ようかと思っているのだ。
友人ロケット(ヒトガタ)の叛乱から起こる騒動、映像NEWSのネタフリ、禿ヅラ、その他うんぬん。相変わらず変わらないなあ、と最初は思ったが彼ら独特のサイケデリックな灰汁の強さが少々弱まっていて、コアな演劇ファン以外にもとっつけるような要素のコントが増えていた。Hulla菊川朝子や動物電気伊藤美穂などもいいアクセントになっていた。たまに観るのがいい劇団。
_ アルカサバ・シアター(パレスチナ)/アライブ・フロム・パレスチナ-占領下の物語- シアタートラム
失った子供のことを語る老人、攻撃ヘリに照準を合わされた男、英雄と呼ばれたくなかった男、ここから旅立って他の国へ行く夢想を話す女と男-世界の紛争地域に当たるとここは危険だとルートを変更して、最後はヨルダンの封鎖地域に当たるところのくだりなんかはお見事。ロンドンに住む息子と電話で話しながら、ミサイルが窓をすり抜ける様な日常をたいしたことないと言い、相手を逆に心配しているパラドックス。スーツケースを擬人化し、なんで普通のスーツケースの旅の喜びを味あわせてくれないと持ち主と語り合わせるくだり、ある恋人たちが銃弾と催涙弾の円筒をプレゼントしあい、これでタム型ロケットとヘリさえあれば完璧だと笑いあう。何千人も死に負傷者が出るこの非日常が日常となり、そのことを伝える非日常の報道が日常の報道となっていく…
_ アラブ圏の寓話と説話風の語りから、非日常が日常と化したさいの人間のユーモア、死を見送ってきた諦めと強さ、パレスチナ市民の現在を印象深く受けとめられた舞台だった。パレスチナの舞台見るなんて一生に一度かもなあと思うと貴重な経験。