舞台は、自殺サイトで知り合った3人が理想の自殺を話し合うことから始まる。患者を死なせてしまった過去を持ち、その患者(高橋一生)が自分にしか見えない形で現れてしまうカウンセラー(辺見えみり)、ゲイであることを隠して生きてきた男(大高洋夫)、妄想癖をもち、記憶が保てず自分の言葉が他人を傷つけてしまうと思い込んでしまう男(北村有起哉)。寓話的な自浄作用と、現実の精神的病のスラップスティックな面の融合が巧い作品。大高さんの個人技が目立つ(さすが名優)が、辺見えみりも声の通りが素晴らしく、静止的な場面での上半身の使い方の不自然さなどが目立つが、それを吹き飛ばす健気さが現れて好感。北村有起哉もこんな役が出来るのかと少々見直した(同じ感じの役が多いので)。劇中劇の『泣いた赤おに』の分かりやすすぎさや、機能し完結した物語が実質カウンセラーのものだけだったりする欠陥もあるが、今回は物語る力学よりも、人間性と言葉の癒しに傾いたものを感じ、悪くないものをみた、佳作だなといった想いを胸に劇場をあとに出来た。
_ 週末は、床屋-アローズ-無印-ヨドバシと廻り、ホワイトシャツやオレンジカット、Yシャツ、ネクタイ、ビジネススーツ、美容用品とフレッシャーズ的な買い物をする。WINS、ジムも廻ったので非常に疲労する。