_ 最近はジム以外の寄り道は減らして家でのんびりと過ごしています。『LOST』を観たり、『あかく咲く声』1〜3巻 緑川ゆき 白泉社 を久し振りに読んでみたりして。やっぱりこの方の作品は良いなあ。『夏目友人帳』もそうだけどその能力ゆえに、ひとりでいることになれてしまった少年が、今そばにいる優しい人たちに心を開いていき、その人たちのためにも自分が抱えるものよりもより強くなりたいと願う。その能力と繊細さゆえに、関わりあう事件の闇が少年を引き込むのではないかという物語的な面白さもあるし、少年をとどめる少女の存在と彼女の友人たちの描写も素晴らしい。少女が少年に見せられる赤い花のイメージの切なさにはグッと来るものがあります。笑顔で泣けるって感じかなっ。そいえばこの著者の『夏目友人帳』の最新刊が来月に出るそうで楽しみに待ちたいと思います。