_ 今年は意識的に観劇数を減らしているんだけれど、5月からはなかなか途切れないようだな。関西に行って観ようかと思っていたデス電所、クロムモリブデン、売込隊ビーム、エビス堂大交響楽団といった劇団が軒並み関東公演をやるようだ。スクエア、ヨーロッパ企画といった劇団の関東公演定番化に続いて欲しい、これは関西演劇界の状況もあるだろうし、関東の劇団及び小劇場ファンの動向もある。最近のシベ少の観客層を観て感じるのだが、あくまでシーンの最先端として消費しているような客層が増えているようなのだ。これはこれでいいとは思うが(ボクも似たようなものだし)、戸惑いがあるのも確か。最近見始めたダンス、五反田団の客層にも前記のような客層が見受けられるような気がする。これに共通するのは、緩さではないかと思う。緩さ=脱力感の笑いと置き換えても良い。その脱力感の笑いが観るものの生活性、娯楽、想像するものへの価値を与えている。むっちりみえっぱり、野鳩などの劇団もその緩さが特徴であろう。そして、その脱力感-生活感をエンタメと繋ぐものとして人情が出てくる。それを背景とした関東の劇団では、KAKUTA、最近人気が出てきた開店花火があげられる。ここら辺に人気が出てきた部分に、(関東の劇団の)今後の芝居の鍵があると思うのだ。そして、圧倒的に物語に奉仕するエンタメとしての表現方法を持つ劇団が多く存在するのが関西圏なのである。その芝居が関東圏に上陸してどう勢力図が変わるのか、楽しみにしている。そして次は地方劇団の本格進出かな。ジャブジャブサーキット、少年王者館、MONO、弘前劇場に続く劇団の登場を待っている。