ファッション、サウンド、空間美術、演出、役者のビジュアルまで徹底的に現代のモードのスタイルとして確立している劇団。相変わらずセンスが良い。コミュニケーションの送受信を時には寓話的に、コントにとアンサンブルも豊富。今回は、シチュエーションの会話の不具合だけでなく、近藤美月が演じたアマノというキャラの暴走などキャラクター性でも笑えたのが収穫。後藤飛鳥を軸にしたひとつの言葉でキャラクターを動かしていく演出も面白かった。ファンとしてはこれだけでももう言うことないし。冒頭の円形劇場を最大限に生かした神話的な胎動の演出、(ハジメテミタ)小劇場とスピリッツの協賛CMといい、楽しめた舞台だった。
後藤飛鳥の次回作は、演技派が非常に多い、最近うすた京介も見に行って褒めていた 東京タンバリン/水の庭 高円寺明石スタジオ 12/5〜14 。
bird's-eys viewの次回作は9つの劇団がそれぞれの解釈で描く『ユビュ王』法政大学学生会館大ホール 9/18〜20 。