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セントラルパーク

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2006-05-21 『ダック・シーズン』

_ 『はなうた日和』

予想外の晴れで嬉しい朝。文庫本2冊と単行本1冊とGBMを鞄に入れ、モスグリーンのジャージとキャップを身に着け外出。田園都市線の各駅停車でのんびりとLucyを聴きながら、世田谷線沿線を舞台にした連作集『はなうた日和』山本幸久 を読む。今の自分を抱えながら生きていていいんだよと優しいメッセージを感じ取られる小品集に感じ入り、世田谷線に乗っていこうと思い立ち三軒茶屋で下車。TSUTAYAで『カルチョビット』と中古の『ローグ・ギャラクシー』を買い、本も物色し時々覘いていたサイトが単行本化した『東京R不動産』を購入。最寄のカフェでランチをとり世田谷線に乗り込む。ついパスネットを入れる場所は?と探すが駅員のおっちゃんに使えないよと言われ¥200を払って発車間際の電車に乗り込む。DSのタブン?英語漬を懸命にやる女性が抱えたペット用の籠にいた物憂げなフェレットや路線まで伸びてきた民家の草木を刈る駅員たちを眺めながら山下駅まで。小田急の豪徳寺駅横のサンマルクカフェでいちごミルクを飲みながら先ほど買った『カルチョビット』をスタートさせる。簡単育成サッカーゲームのドット絵に和みながら2試合ほどやっていずれも負ける。各駅で下北沢へ。待ち合わせていた人たちと逢い駅前劇場で芝居を見る。咳き込むほどの大笑いをしたあと、雨の下北から渋谷へ。ここで別れてTSTUTAYAで映画のチケットを買う。『ファザー、サン』を観るつもりだったけれど気が変わりメキシコ映画を観ることにして宮益坂へ向かう。イメージフォーラムで整理券をもらう際に先着でもらえるプレゼントのダックくんを受け取る。スターバックスで珈琲を飲みながら、配給会社の人だろうか?青山通りの路上に出たダックくんの着ぐるみを着て宣伝をする女性を眺めたり、『とるにたらないもの』江國香織 を読み始める。暖かな少女の感性と大人のこだわりを持つ江國さんならではのエッセイを堪能。映画館では開演まえにメキシカンポップカルチャー入門編といったトークショーが行われた。80年代以降のアメリカから南米もしくは源流回帰のアートシーンなどといったことが語られる。映画を心底楽しんだあと渋谷へ戻りバスで等々力へ向かう。『東京R不動産』をパラパラとめくる。ひとりひとり確実に減っていく寂しさあふれる詩情がバスに乗る醍醐味なのかもと最近思う次第。等々力で鮨を食べようかと考えたが、やはり予約をしないと無理だったようだ。仕方なく地元でパスタを食べる。

_ 『ダック・シーズン』シアター・イメージフォーラム

POPな快作!とある団地で留守番をし、コーラやお菓子、ゲームを楽しむ少年二人。度々停電するなか、隣の少女がケーキを焼きにオーブンを借りに来る。ふたりは宅配ピッツァを頼むが、配達の遅れを理由に支払いを拒否し、配達スタッフも家に居座ることになる。

場面ごとのセンテンスを短く会話や映像でひとつひとつオチをつけつつも全体の流れは緩やかな感じ。4人が内面に抱えたものをしっかりと追いつつもメキシコの社会的な側面や詩情感あふれる描写も浮かび上がらせる。とてつもなくセンスが良い作品だ。今年一番かも。この監督の作品はNHKサンダンスの賞を取ったとのことで日本との共同制作の作品が次回作らしい。楽しみが出来た。


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