_ 先月ごろから本が無性に読みたくなってきている。先月は39冊読了。これくらい読むとむかしとあまり変わらんのうと思いつつも快楽として感じる度合いの変化にも戸惑いつつある。先月の文春文庫のラインナップを 『二〇〇二年のスロウ・ボート』古川日出男 『タンノイのエジンバラ』長嶋有 『しょっぱいドライブ』大道珠貴 外出の合間にカフェの片隅で読みながら過去から未来への自身の投影や感情の狭間を覗き見つつ変わらない部分と変わり行くものへの想いが隣に横たわっている。物語として感情的な部分を共有していたころと比べるとその感触の奥行きと広がりをひとつの快楽として実感できる。そしてボクは何かが動き出すのをまっている。