_ 3週間ぶりに仕事と食事と本屋以外の外出。やっぱり人間たまには日に当たらないと駄目よね。渋谷で映画を観てから吉祥寺へ行き芝居を観る。東京タンバリンの充実振りが見られる豪華キャストと3つの束になった超級のチラシの束。前作の宗教関連がらみの集団自殺のダメージを負った人々が集まり、皮肉な追体験をするといった内容だと思う。前作を見ていないのでそのダメージと皮肉が今ひとつ伝わってこない。平凡な演出もちょっと覚めた目で見てしまう。ただ、人の無自覚な悪意や集団性の悪夢へのアプローチはかえるので今後も期待しています。スターバックスで『リトル・バイ・リトル』島本理生 を読み終わりその優しさに多少救われる想いを抱きつつ帰途に。
冒頭のパリ、おありの轟音パンクからはじまりテクノ、スペインのフラメンコ、アフリカンドラム、全編musicが彩るルーツを探すロードムービー。自分の好みの根っこが自分探しのロードムービーで全編音楽というものなのでこの作品は言うことがない。ただ、映像と音楽に浸るのみ。ルーツといえば、ボク自身も学生時代のひと夏をかけて早くに亡くなっていた祖父の足取りを追ったことがある。山師的であった祖父の流浪の日々の始まりは戦後の仙台からだったと祖父を憎んでいた父から聞き出して旅に出た夏からもう10年の月日がたつ。