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2005-12-11
ソラニン
日曜は某鉄道会社の関連の仕事で埼玉まで出向く。三脚を担いで片道1時間半ほどの道行き。ものスンゴイ寒さの中3時間ほど仕事をした。広報の方と色々話をして2・3年後に全国的なプロジェクトをやれたらいいですねなどと色々話す。帰りは日比谷に寄り、大失敗から始まった物語の映画を観てその余韻に浸りながら帰りの電車で『ソラニン』浅野にいお を読む。この物語に描かれている”時”はボクの手のひらからすり抜けてしまったのかもしれない。それでも、この時を引きずった何かがある。そんな時を今は生きている。自分の能力の発揮の仕方も覚えた。お金も稼げるようになった。周りの皆ももう大丈夫だ。目的地もおぼろげながら分かってきた。なのになんで・・・という思いが沈殿している。相変わらず世界の枠は存在するけれど、おそらくリミットはむかしよりもない。 ひとつひとつの選択が自由さと不自由さを生んでいる。その見極めが平坦な世界を生きるコツ。などと小器用に生きているフリをしつつそれはいったい誰に向けてのフリなのかどうかと思いつつ電車は最寄の駅に着き地下道を抜けた先にストリートミュージシャンが唄っているのを観て唾棄すべきものと感じている自分に対して自己嫌悪を抱えつつ原付で疾走して俺は幸せなはずだそうだよなと自分に言い聞かせていたら涙が出てきてガードレールにぶつかり倒れているボクがいて今日はすごく空が高いや。
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