五反田団を見始めて3年くらいだと思うが、こんな満員状態は初めて。観客層はシベ少、毛皮族を通り過ぎた観劇オタクっぽい人ばかりだったのにな。
ベッドの下で見る子供の妄想と現実が入り混じった世界観=前田司郎の世界という観点からすると4女通称赤ちゃん(後藤飛鳥)というキャラが体現者になってくる。ラスト近くで彼女が現実の厳しさをさらりと語る場面が、ベッドの下で見る子供の妄想と現実が入り混じった世界観と地続きのシリアスだけど優しいどこか夢心地の世界を表現しているのだろう。前田司郎にしては、ずいぶんと噛み砕いた芝居でした。同じ4姉妹ものとして思い出したのが「畳屋の女たち 」ポかリン記憶舎の明神さんの男性キャラの表現の精神構造と非常に似通っていることも、個人的には興味深かった。