_ アサヒ・アート・フェスティバル2004/吾妻橋ダンスクロッシング ザッツ・コンポラダンス・ショー!
_ 7/24(土)。たまたま予定があった友人と連れ立って行って来ました。夏のコンテンポラリーダンスの祭典といった感じの公演で各5〜10分の演目の2部構成。おそらく今のコンテンポラリーダンスの現状としてパッケージングしたものとして売り込むならBESTといえるラインナップだろう。最初に観るなら、この面々ということで敷居は低くなると思われる。酒を飲みながらかぶりつきで。APEはサラリーマンネタのマイム演劇風のもの。完成度が高く即CFとかでも撮れそうなもの。やりたいことは、上海太郎舞踏公司に近い感じを受ける。康本雅子、やはり身体性、エロス、音響、ネタ、落ちまでトータルのエンター性を表現するダンサーとしては稀有な方だと思う。着物の帯を観客に引かせお約束の展開から、幕ひきに大根を出す強烈さには正直唸る。たかぎまゆ、トランクから出てきたゴスロリ風ショウダンサー、技巧的には感銘を受けないが妙な貫禄と間が良い。ボクデス、小浜さんがひたすら胡瓜の工作をする。ひたすら滑った感がある痛々しさがアーティスティック。身体表現サークル、褌締めた3人の男の身体表現パフォーマンス。久々に心底笑えた。一発芸的なものも感じるが、ヘナチョコ感と肉体の悠然さとヤンチャぶりが一体化したパフォーマンスは一度見るべきものだ。風間るり子、黒沢美香さんのオリエンタルダンスは、もはや芸事を極めつつある人間の余裕と貫禄を感じられた。プロフェッショナルといっていいダンサーですね。ニブロール、素晴らしかった。個人的には今年のSF大賞。トランス感覚とスクエアな硬質感に惑星的な円環的な友誼と親愛の膜を加えた宇宙と人との互換性と更新性を感じた。VJ・DJを含めたART集団としてのニブロールの完成度はさすがだ。おそらく将来性に投資するならばボクはココを選ぶだろう。チョッと飛ばして康本雅子、今度は男性ダンサーを女性に見立て自身は男前に扮するカット調のメロドラマダンスを展開。彼女のエッセンスが滲み出ていてまとも感銘を受ける。身体表現サークルの2本目には、黒田育世が参加。可愛いし褌を気にする仕草とかには萌えた。デモ、身体表現サークルの演目としては、マイナス面になってしまったような。KATHY、キャッチーかつPOPな演出。ARTパフォーマンスとしては悪くないと思うのだが…。ボクデス、「蟹ダンサー多喜二」観たよ。一番前のかぶりつきだったのでビニールシートでガード。蟹を頭に被った小浜さんが両手に持った蟹を振り回し破壊していく。そのエクスタシーと破壊の美学と蟹臭さに観客は酔いしれる…本当に蟹に酔う…最後にこの演目を持っていくのはさすがでしょう。スタッフに蟹飛んできませんでしたか?と聞かれたときには、何とシュールな問いかけだろうと悦に入る。ある意味、全てを持っていく落ちだから。楽しかった。こういったお祭りは今後も続けて欲しいな。
_ お祭りだった神楽坂のお店で飲む。ボクのマーケット感覚と資産運用プランを示し0.1本を確保する。