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セントラルパーク

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2003-12-30 2003年を振り返る

_ 2003年を振り返る

<芝居編>総合
  1. KAKUTA/青春ポーズ 駅前劇場
  2. エビス堂大交響楽団/恋する宇宙に人類は 駅前劇場
  3. KAKUTA×プラチナペーパーズ合同公演#2/あおはるぽおず'72 駅前劇場
  4. 五反田団/ながく吐息 こまばアゴラ劇場
  5. つめきり/ロングロングケーキ 劇場MOMO
  6. シベリア少女鉄道/シベリア新喜劇『遙か遠く同じ空の下で君に贈る声援』 王子小劇場
  7. KERA・MAP/青十字 三鷹市芸術文化センター星のホール
  8. スクエア/打つ手なし 駅前劇場
  9. 故林広志prd.親族代表/人間力学ショー#4 OFF・OFFシアター
  10. ヨーロッパ企画/サマータイムマシン・ブルース2003 駅前劇場
  11. シベリア少女鉄道/二十四の瞳 三鷹市芸術文化センター星のホール
  12. エビス堂大交響楽団/我濫洞のムスメ(現代編) 神戸アートビレッジセンターKAVCホール
  13. NYLON 100℃/ハルディン・ホテル 本多劇場
  14. 維新派/nocturne 月下の歩行者 新国立劇場
  15. 『法王庁の避妊法』世田谷パブリックシアター
  16. 青年団リンク高山植物園/月輝きながら太陽の照る こまばアゴラ劇場
  17. 世田谷パブリックシアター+コンプリシテ(ロンドン)共同制作作品『エレファント・バニッシュ』村上春樹短編集「象の消滅」(英語版)より 世田谷パブリックシアター
  18. reset-N/パンセ スフィアメックス 
  19. G2プロデュース/止まれない12人 スペース・ゼロ 
  20. ペンギンプルペイルパイルズ/ドリルの上の兄妹 THEATER/TOPS
  21. フィリップ・ドゥクフレ新作公演『IRIS[イリス]』 神奈川県民ホール 
  22. 劇団とっても便利/オリジナルミュージカル オペラハウス タイニイ・アリス
  23. 北村明子ソロ公演/スクランブル・スイート シアタートラム 
  24. 猫のホテル/新春!座長祭り ザ・スズナリ
  25. 『テアトル・ミュージカル 星の王子様』東京国際フォーラムCホール
<芝居編>脚本
  1. 高山さなえ 青年団リンク高山植物園/月輝きながら太陽の照る
  2. 桑原裕子 KAKUTA/青春ポーズ 駅前劇場
  3. KERA KERA・MAP/青十字
  4. 鈴木裕美 『法王庁の避妊法』
  5. 上田誠 ヨーロッパ企画/サマータイムマシン・ブルース2003
<芝居編>演出
  1. 前田司郎 五反田団/ながく吐息
  2. 土屋亮一 シベリア少女鉄道/二十四の瞳
  3. 土屋亮一 シベリア少女鉄道/シベリア新喜劇『遙か遠く同じ空の下で君に贈る声援』
  4. S・マクバーニー 世田谷パブリックシアター+コンプリシテ(ロンドン)共同制作作品『エレファント・バニッシュ』村上春樹短編集「象の消滅」(英語版)より 
  5. 夏井孝裕 reset-N/パンセ 
<芝居編>美術
  1. 維新派/nocturne 月下の歩行者
  2. 『テアトル・ミュージカル 星の王子様』
  3. 世田谷パブリックシアター+コンプリシテ(ロンドン)共同制作作品『エレファント・バニッシュ』村上春樹短編集「象の消滅」(英語版)より 
  4. フィリップ・ドゥクフレ新作公演『IRIS[イリス]』
<芝居編>女優
  1. 近藤美月
  2. 町田カナ
  3. 染谷景子
  4. 田辺麻美
  5. 朴本早紀子
<芝居編>男優
  1. 成清正紀
  2. 勝村政信
  3. 本田尊大
  4. 黒田大輔
  5. 小林高鹿
  6. 久保田芳之
  7. 瓜生和成
  8. 奈須崇

_ 観劇回数はコンテンポラリーダンスも含めて48本。総合的に観てKAKUTAの2本同時公演が魅力的だった。芝居=青春というベタさが小劇場の原点と思えて芝居を最初に観るならこの劇団が最適と感じる。五反田団はえんぺ大賞を獲得したとおり新しい小劇場のムーヴメントとなってきている。シベ少、毛皮族はもはや小劇場の中核といっていい劇団。関西では去年に引き続きエビス堂がオススメ。エンタメの王道を走りきることが出来る、新感線の後継候補。コント、コメディでは親族代表、スクエアのベテランがさすがの存在感。ヨーロッパ企画も関東でファンが増えてきているのが顕著でシチュエーションコメディの雄として今後も期待。今年はKERAの年でもあった。いよいよメディアの最前線に出るということで、来年は禅譲というかたちに見える猫のホテル-千葉雅子、猫ニャー-ブルースカイの演出作品が公演されるので注目。付け加えるとク・ナウカもなぜか公演。新人作家としては、青年団高山さなえが要注目。さすが、層が厚い。美術では、維新派の壮大なセットをついに観られたことが印象的。役者では、bird'sの近藤美月が独特のキャラを獲得しつつあって面白い存在。町田カナは、KERAMAPの意外なコメディアンヌぶりが印象的。染谷景子はそろそろ外部公演も出て行ったほうがいいのでは。KAKUTA成清、こういう存在がいると芝居がしまるだろうなと。勝村政信の演技を観ると商業演劇を観ても悪くないと感じた。本田尊大は、これから結構いけるのではと注目している。

_ 新しい劇団はあまり発掘できなかったが、エンタメ、コメディ、不条理系、ミュージカル、ダンスとバランスよく観られた気がする。来年は商業演劇、コンテンポラリーダンス、未見の劇団を観ることを増やすことにして40本くらいに抑えたい。

<音楽編>シングル
  1. THE BACK HONE/未来
  2. 中島美嘉/FIND THE WAY
  3. 中島美嘉/雪の華
  4. BUMP OF CHICKEN/ロストマン/sailingday
  5. 東京スカパラダイスオーケストラ/銀河と迷路
  6. 平原綾香/Jupiter
  7. 柴田淳/あなたとの日々
  8. 星井七瀬/恋愛15シミュレーション
  9. 下川みくに/それが、愛でしょう

_ BACK HONEの「未来」はここ2・3年でもBESTといっていい珠玉の名曲。中島美嘉は歌い上げる魅力がある。BUMPは気分いい快作。平原綾香が最後の最後ですごい人が出てきたという印象。

<音楽編>アルバム
  1. 熊木杏里/殺風景
  2. 松崎ナオ/FLOR TREM
  3. Free TEMPO/Love AFFAIR
  4. MERENGUE/少女プラシーボ
  5. スネオヘアー/a watercoior
  6. PARIS MATCH/GUATTRO
  7. mushpit/photographica
  8. The Concorde Lounge -さよなら、コンコルド-
  9. GRAPEVIN/イデアの水槽
熊木杏里のスタイリッシュフォークの感性は今後も注目。松崎ナオはライブも含めて評価。Free TEMPOは次世代スピリチュアルワークスとして聴きこんでいきたい。MERENGUEは去年から引き続き叙情性ロックバンドとして期待。アジカン、レミオロメンの新譜が次点。
<映画編>
  1. アカルイミライ
  2. マッチスティック・メン
  3. ほえる犬は噛まない
  4. わたしのグランパ
  5. 名もなきアフリカの地で
  6. HERO
観た映画は23本。『アカルイミライ』黒沢清監督のファンタジーとメッセージが刻み込まれた傑作。俳優では、『刑事まつり』の黒沢監督、『マッチスティックメン』のアリソン・ローマン、ニコラス・ケイジ『わたしのグランパ』の石原さとみが印象的。
<読書編>新刊
  1. 『楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史』牧野修
  2. 『サウンドトラック』古川日出男
  3. 『対話篇』金城一紀
  4. 『マルドゥック・スクランブル』1〜3巻 冲方丁
  5. 『陽気なギャングが地球を回す』伊坂幸太郎
  6. 『イリヤの空、UFOの夜』その4 秋山瑞人
  7. 『博士の愛した数式』小川 洋子
  8. 『だれかのいとしいひと』角田光代
  9. 『FINE DAYS』本多孝好
  10. 『第六大陸』小川一水
  11. 『捕虜収容所の死』マイケル・ギルバート 
  12. 『あなたの人生の物語』テッド・チャン 
  13. 『重力ピエロ』伊坂幸太郎 
今年読んだ本の数は現時点で102冊。 最後の最後で今年の最高傑作を読めた。「いかにして夢を見るか」「演歌の黙示録」「バロック あるいはシアワセの国」の幻視力を見よ。牧野修は舞城王太郎並に評価されても可笑しくないと思うのだが。『サウンドトラック』の壮大な地続きの黙示録に圧倒された。『対話篇』もっとも泣けた作品集。『マルドゥック・スクランブル』日本SF界最大の収穫。キャラクター性の獲得=物語の獲得。『博士の愛した数式』数学のうつくしく冷たい方程式とあたたかい人の距離がピースに納まった心に残る作品。伊坂幸太郎の寓話とファンタジーの延長線上にある人の生活と突発性的な現実とそれを受け流す会話劇といった作品は新鮮だった。
<読書編>既刊
  1. 『父』小林恭二
  2. 『黄色い目の魚』佐藤多佳子
  3. 『青の炎』貴志祐介
  4. 『R.O.D』1〜8巻 倉田英之
  5. 『武王の門』北方謙三
  6. 『夏のロケット』川端祐人
  7. 『沈黙/アビシニアン』古川日出男
  8. 『きみは誤解している』佐藤正午
小林恭二は言うことない。巨匠といっていい唯一の存在。青春小説では『黄色い目の魚』の少年少女の視点に共感。『R.O.D』後半最も嵌まった作品。2巻がBEST。『きみは誤解している』ギャンブルをしている人ならきっと何か得るだろう。
<読書編>漫画
  1. 『ハチミツとクローバー』羽海野チカ 
  2. 『モーティヴ-原動機-』一色登希彦
  3. 『ダービージョッキー』一色登希彦
  4. 『ニコニコ日記』小沢真理
  5. 『ピューと吹くジャガー』6巻 うすた京介
  6. 『敷居の住人』志村貴子
  7. 『マニマニ』宇仁田ゆみ 
  8. 『スクールランブル』小林尽
  9. 『花よりも花の如く』成田美名子
  10. 『ゴッドハンド輝』山本航暉
  11. 『天才ファミリー・カンパニー【スペシャル版】』二ノ宮知子
  12. 『Cotton』紺野キタ
  13. 『武富智短編集 A SCENE』武富智
  14. 『いでじゅう』モリタイシ 
  15. 『秘密』2巻 清水玲子
『ハチクロ』も今年から読み始めたのでした。読むととにかく感傷に浸ってしまう。一色登希彦が個人的は発見した作家となった。人間群像劇を描ける作家として最も油が乗っているという印象。少女漫画では『ニコニコ日記』。何ヵ月後かにドラマ化もしていた。今年の笑いは『ピューと吹くジャガー』と『内村P』に頼った1年。6巻はツボなネタが多い。『敷居の住人』また読み直し中。読んでいないのが不覚なりよ。宇仁田ゆみもいよいよブレイク。嬉しい。少年マガジン系に嵌まった1年でもある。小林尽のセンスは今が買い。
<アニメ編>
  1. 攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX
  2. 機動戦士GUNDAM SEED
  3. エア・マスター
  4. R.O.D -THE TV-
  5. フルメタル・パニック?ふもっふ
  6. L/R
  7. 宇宙のステルヴィア
  8. TEXHNOLYZE
  9. LAST EXILE
  10. ウィッチハンターロビン
  11. GUNGRAVE
今年は『攻殻機動隊』を観られたことに尽きる。脚本・演出・メカデザイン・音楽・シリーズ構成まで死角なしの金字塔。『SEED』、ガンダム作品としてみてもも良いほうでは。『エア・マスター』素晴らしい!漫画からアニメ化のなかでも稀有な傑作となった。『R.O.D -THE TV-』嵌まったとしかいいようがない。『TEXHNOLYZE』『GUNGRAVE』任侠組織もの+SFの新機軸が面白い。『宇宙のステルヴィア』あともう一歩で傑作入りだったけれど『ムリョウ』と比べると…
<雑誌編>
  1. BRUTUS 531 雑誌好きなもので!
<美術展編>
  1. 蜷川実花写真展『Acid Bloom』 art gallry ROCKET
  2. 川内倫子写真展『blue』 art gallry ROCET
  3. 伊藤存 きんじょのはて展 ワタリウム美術館

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