_ 観劇回数はコンテンポラリーダンスも含めて48本。総合的に観てKAKUTAの2本同時公演が魅力的だった。芝居=青春というベタさが小劇場の原点と思えて芝居を最初に観るならこの劇団が最適と感じる。五反田団はえんぺ大賞を獲得したとおり新しい小劇場のムーヴメントとなってきている。シベ少、毛皮族はもはや小劇場の中核といっていい劇団。関西では去年に引き続きエビス堂がオススメ。エンタメの王道を走りきることが出来る、新感線の後継候補。コント、コメディでは親族代表、スクエアのベテランがさすがの存在感。ヨーロッパ企画も関東でファンが増えてきているのが顕著でシチュエーションコメディの雄として今後も期待。今年はKERAの年でもあった。いよいよメディアの最前線に出るということで、来年は禅譲というかたちに見える猫のホテル-千葉雅子、猫ニャー-ブルースカイの演出作品が公演されるので注目。付け加えるとク・ナウカもなぜか公演。新人作家としては、青年団高山さなえが要注目。さすが、層が厚い。美術では、維新派の壮大なセットをついに観られたことが印象的。役者では、bird'sの近藤美月が独特のキャラを獲得しつつあって面白い存在。町田カナは、KERAMAPの意外なコメディアンヌぶりが印象的。染谷景子はそろそろ外部公演も出て行ったほうがいいのでは。KAKUTA成清、こういう存在がいると芝居がしまるだろうなと。勝村政信の演技を観ると商業演劇を観ても悪くないと感じた。本田尊大は、これから結構いけるのではと注目している。
_ 新しい劇団はあまり発掘できなかったが、エンタメ、コメディ、不条理系、ミュージカル、ダンスとバランスよく観られた気がする。来年は商業演劇、コンテンポラリーダンス、未見の劇団を観ることを増やすことにして40本くらいに抑えたい。
_ BACK HONEの「未来」はここ2・3年でもBESTといっていい珠玉の名曲。中島美嘉は歌い上げる魅力がある。BUMPは気分いい快作。平原綾香が最後の最後ですごい人が出てきたという印象。