翌日昼過ぎに起きて新宿へ。開演前には着く。
舞台設定はとある兄妹の家で、ドリルが造られていく過程で、不条理チックな人間模様が描かれるというもの。『ドリル』響きが良いねえ。倉持裕の作風は、基本的には不条理劇だが、機械工学の智とそのフォルムと音響が舞台の奥底で響いている。その心地よさに、彼の生み出す奇矯なキャラクター性が巧く嵌り、この劇団の特殊な雰囲気を発揮している。役者の力もさすがというべきか。小林高鹿のダイナミックかつギャップが生み出す面白さ、淡々としたずれ具合が素晴らしい朴本早紀子、いつ狂気に奔るかと臨界点の演技を見せる山本大介。今回ゲストの(アサスパ)中山祐一郎の胡散臭さ全開の演技。
前回公演の知的なダイナリズムに比べると、次第点かな、という評価だが個人的には倉持裕の評価には揺るぎない。彼には注目。『D-DRIVE』のシナリオを書いて欲しいなあ。倉持-皆川ライン、読みたいよう。
そんな、彼の新作は、
_ clion produce/SLEEPLESS 青山円形劇場 7/8〜7/13
物語の概要は、サラリーマン、ジョギング男、AV嬢、眠れない男と女、連続放火魔はこのなかにいるのか!?というもの。
これは、人募っていくぞう!!!
『大熱波展(仮)』THEATER/TOPS 8/14〜19