3月公開の魚喃キリコ原作を映画化した作品『blue』の撮影風景から切り取られた写真展。柔らかな陽だまりのなかで少女の青が揺らめく。
観に来ていた子たちは魚喃キリコファンだろうなあ、って感じのと川内さんの写真が好きって感じの子たちがなんとなくわかりそうな雰囲気だった。
王子に移動し、紅茶を飲みながら『街の灯』北村薫 文芸春秋 読了。昭和初期の上流階級が舞台。令嬢の主人公のもとに来た若い女性の運転手。『虚栄の市』のヒロインにちなんで彼女を密に『ベッキーさん』と呼ぶ。ミステリ部分よりも舞台設定の妙と描写に惹かれる。キャラクター配置はお馴染みのものだし、北村さんの文は安心して読めるのですぐに読み終える。
シベリア少女鉄道/シベリア新喜劇『遙か遠く同じ空の下で君に贈る声援』 王子小劇場
魔術師土屋!!!ある意味、一番刺激的な芝居を作りこんでいる。感動を通り越した阿呆らしさがここにある。ロリータファッションに身をつつんだ電波系少女七尾こずえ役の染谷景子、男を手玉に取るウェイトレス六本木朱美役の秋澤弥里をはじめ、役者も本当に味が出てきた。落ちは落ち、演技は演技でメリハリが付いてきたのかな。
4月には初演を改訂したものをやるということで楽しみだ。ちなみに僕は無意識のうちに今回の公演では大穴を買っていたらしい。途中燃えたね。