舞台は、南の島のリゾートに忘年会で来た会社員たちの悲喜交々をえがいたもの。互いの感覚のずれから出てくる会話劇から次第に現れていくのが、会社の胡散臭さと、登場人物たちのディフォルメ化された互いの人格のいやらしさと衝突。場違いな人の可笑しさと遣る瀬無さを、舞台設定や着ぐるみによって巧く描いている。土田戯曲にしては次第点といったところか。役者では木場の存在感はさすがだし。近江谷、植本の極端なキャラ造りもいい。結局MONOの役者ふたりがオイシイ役をもらっているような気もしたが。
_ 夢は見られたよ…