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セントラルパーク

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2007-06-04 『バベル』

_ 金曜日、1日ということで映画館へ。『ザ・シューター/極大射程』お観る。うーん…設定だけ借りた別物だな。ただの元海兵隊員が陰謀に巻き込まれたアクション映画になり下がっている。銃器のディティールの描きこみもスワガーの狙撃手の矜持も描かれていない。冒険小説の部分がまったく欠落しているんだよな。残念。

_ 土曜日、朝はジムへ。2コースも使って水中エアロビをしていてこれが大音量で実に煩い。早めに切り上げてWINSへ。東京の6・7・9・11、中京9Rを馬連でとるも配当低くて回収率も低調。ブックオフと有隣堂前の古本販売で『追憶の夏 水面にて』H.M.ヴァン・デン ブリンク、『天使が開けた密室』谷原 秋桜子、『ヘビイチゴ・サナトリウム』ほしお さなえ を購入。伊勢崎町のスターバックスで早速『追憶の夏 水面にて』を読みはじめる。大戦前のオランダ、運河に囲まれた街で育った少年が出会ったボート競技と友情を描いた作品は瑞々しくシンプルなもので爽快感と切なさが少し心に残る。ポートフォリオを見直したり、手紙を書いたりしていたら2時間近くたってしまった。ああそういえば試飲で飲んだアズキ クリーム フラペチーノが結構美味しかったので夏はこれだなと思った。民主党の選挙活動で騒がしい桜木町駅を抜けて混雑を避けてランドマークのした方面を歩いて横浜美術館に出る。ちょっとぶらぶらしたあとにいつものカフェでCasaの世界遺産特集を眺めてから、映画館へ。『バベル』を観る。悪意なき偶然、利己的な個が生み出す悲劇、世界の同時性、言葉が、想いが通じない世界、人々は余りにも愚かで孤独で理解しあえない、それでもどこかで繋がっている。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が描いた分かりあえない孤独は、世界や他人を理解しよう、自分の今抱えている孤独は…と心を揺さぶらせる。心の深い部分で共感できたからこそ流せる涙にエンドロールの間、身を任せていた。映画館を出たあと、ポートランド方面へと歩いていると大音響と無数の光が覆っている空が見えてくる。ああ、今日は横浜開港祭なんだ。路肩に車を止めて空を見上げている人たちに混じって立ち止まって何時終わるとも知れない光の洪水の空を見上げる。愚かな人々が住むこの世界は思ったよりも騒々しく、そして美しい。


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