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セントラルパーク

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2003-02-01 シベリア少女鉄道/シベリア新喜劇『遙か遠く同じ空の下で君に贈る声援』

_ 川内倫子写真展『blue』 art gallry ROCET

3月公開の魚喃キリコ原作を映画化した作品『blue』の撮影風景から切り取られた写真展。柔らかな陽だまりのなかで少女の青が揺らめく。

観に来ていた子たちは魚喃キリコファンだろうなあ、って感じのと川内さんの写真が好きって感じの子たちがなんとなくわかりそうな雰囲気だった。

_ 表参道をぶらつき、川内倫子写真展を眺め、隣のDECO PLUS+で椅子を物色したり、紀伊国屋でチーズやドレッシングを買ったり、青山ブックセンターでハードカバーを一挙に購入したりする。その本を抱えながら宮益坂付近のハワイ系ハンバーガー屋で暖を取ることにする。分厚いハンバーガを齧りながら『対話篇』金城一紀 講談社 を読了。『恋愛小説』大学生活最後の試験「刑法」で出会った透明人間とよばれる存在感のない男。彼が「死神」と呼ばれた過去を話す。『永遠の円環』ガンで死が間近に迫る僕は見舞いに来たKという男にある依頼をする。『花』動脈瘤と知らされた僕が引き受けたバイト。25年にわたる冤罪事件を勝ち取った老弁護士との車での鹿児島までの旅だった。どれも古臭く純粋なひとつの愛が描かれている。本当に古臭い気恥ずかしいような愛だ。でも限りなく優しく切ない。『花』では泪を止められなかった…。

王子に移動し、紅茶を飲みながら『街の灯』北村薫 文芸春秋 読了。昭和初期の上流階級が舞台。令嬢の主人公のもとに来た若い女性の運転手。『虚栄の市』のヒロインにちなんで彼女を密に『ベッキーさん』と呼ぶ。ミステリ部分よりも舞台設定の妙と描写に惹かれる。キャラクター配置はお馴染みのものだし、北村さんの文は安心して読めるのですぐに読み終える。

_ そのほかの購入本

『FLY,DADDY,FLY』金城一紀 講談社

『阿修羅ガール』舞城王太郎 新潮社

_ 芝居

シベリア少女鉄道/シベリア新喜劇『遙か遠く同じ空の下で君に贈る声援』 王子小劇場

魔術師土屋!!!ある意味、一番刺激的な芝居を作りこんでいる。感動を通り越した阿呆らしさがここにある。ロリータファッションに身をつつんだ電波系少女七尾こずえ役の染谷景子、男を手玉に取るウェイトレス六本木朱美役の秋澤弥里をはじめ、役者も本当に味が出てきた。落ちは落ち、演技は演技でメリハリが付いてきたのかな。

4月には初演を改訂したものをやるということで楽しみだ。ちなみに僕は無意識のうちに今回の公演では大穴を買っていたらしい。途中燃えたね。


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